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Japanese
"さめざめ15th anniversary 黄昏ハッピービッチガール~東京編~" 7月15日(月・祝)下北沢CLUB251 開場 18:00 / 開演 18:30 出演:さめざめwithバナナとドーナッツ / 黒木渚
"人が言う幸せに共感が湧きづらい"という笛田サオリの、圧倒的にドキュメンタリーな生き様が刻まれていて、かっこいいニュー・アルバム。10年間の筋の通った活動が結実した「一生あたし女の子宣言」で文字どおり"宣言"し幕を開ける。Track.2には後藤まりこが参加しており、ストリングスに電子音を重ねた懐かしい香りもするポップ・チューンに、悶々とした感情と戦ってきた笛田と同世代の後藤の声が重なるコラボには、ときめき、勇気づけられずにいられない。歪んだベース×ギラついたシンセ×澄んだピアノがヒリヒリするTrack.7、カウベル音がコミカルに彩るTrack.9など、サウンドの彩りの鮮やかさでも楽しませてくれるが、つまりはただ、正々堂々と好きなものを好きと言いたいだけなのだ。
東京で生きる様々な女性のドキュメンタリーをコンセプトにした6曲入りミニ・アルバム。笛田さおりもインタビューで語ったとおり、彼女や彼女の周りの女性たちのリアリティが綴られており、歌詞、楽曲、ヴォーカル、それぞれの面でこれまでにやってこなかったことにも多々挑戦している。"女の子が普段言えない気持ち"や"性"というテーマは変えずに、様々な表現方法を追求する姿勢には感服するばかりだ。シティ・ポップの要素を取り入れたTrack.2は女子の恋愛のみならず、東京で暮らす人々の暮らしを通して"幸せってなんだろう?"と問い掛けるような優しい哀愁が漂う。言葉遊びがユーモラスなTrack.4、攻撃性の高いTrack.5など、巧妙にリンクした濃密な短編小説集を読んでいるようだ。
昨年11月にミニ・アルバム『HのつぎはI』でインディーズに回帰したさめざめがライヴ音源を含む4曲入りEPをリリース。表題曲のTrack.1は迫真のタイトルとは裏腹に、自身初となる夏が似合うキュートなポップ・チューン。甘い歌声の辿るちょっぴり切ないメロディ、様々な展開を見せる演奏が、色鮮やかにすぐ過ぎ去ってしまう夏の空気と合致する。恋する女性が抱えがちな感情や、ついついやってしまう痛いことをキャッチーに聴かせるところはさすが。お笑い芸人"カナリア"の出囃子のために作ったという軽快なバンド・サウンドが印象的なお祭りソングTrack.2、ピアノでしっとりと歌い上げられる永遠に報われない不倫ソングTrack.3と、それぞれで異なる趣の熱量を感じることができる。
独特の恋愛描写が注目を集める、笛田さおりのソロ・プロジェクト"さめざめ"のインディーズ回帰作。YouTubeで公開されたMVには放送規制音が挿入されたりと、ストッパーがはずれたような歌詞の突き抜け具合ももちろんのこと、インディーズ時代の布陣のバンド・メンバーでスタジオに入ってアレンジを組んだことも影響して、バンド・サウンドならではの迫力が気持ちいい。笛田の色気とキュートさを持ち合わせたヴォーカルも生き生きと輝き、自身の音楽を心の底から楽しむ気持ちが全曲に通う。攻撃的でひりついたテクニカルな「進撃」は間違いなく新機軸。叩きつけるような叫びや心情吐露など、さめざめの恋愛観以外の気魄が非常に刺激的で新鮮だ。ラストを飾る壮大なロック・バラードも切なく美しい。
女が胸の中に隠している本音を赤裸々に書き綴った歌詞が話題を集める、笛田さおりのプロジェクト、さめざめが満を持してメジャー初フル・アルバムをリリース。その歌詞の過激さからそこに注目が集まりがちだが、それと同じくしてサウンド・メイクやヴォーカルから滲む彼女のポップ・センスも衝撃的だ。彼女の音楽はすべてロックの範疇に収まりきらない、異端で異形で過剰なJ-POPである。時にはギターがノイジーに響き、時には歌謡曲的なメロディで歌い上げ、またある時はジャジーなピアノ・バラードで聴かせる。その音像が歌詞と見事に合致するのだ。盲目的かつ不可抗力で恋に焦がれつづける欲望を、ここまでキュートに夢いっぱいに描くとは。恋は魔法、なんていうが、彼女の音楽こそ魔法なのかもしれない。
ここに標本として保存されているのは11人の"女"の物語――黒木渚、初のフル・アルバムにして、ソロ後初の作品は、楽曲それぞれに主人公となる女性/少女が存在する。ジャンヌ・ダルク、死んだことを後悔する地縛霊女、片想いする少女など、それぞれの境遇は別であるが、どの女にも共通しているのは、貪欲に生きようとしていること。黒木の歌声は豊かに、強くしなやかに響き、どこまでも凛とした姿勢を崩さない。それが彼女の、自身を含む女への敬意であり誇りなのだろう。サポートには中尾憲太郎、柏倉隆史、MASEEETAらを迎え、サウンド・プロデュースはアンジェラ・アキやSuperflyで知られる松岡モトキが手掛ける。バンド感だけでは成し得ないサウンドスケープは女という生き物の本質の象徴のようだ。
前作『黒キ渚』が第6回CDショップ大賞2014にノミネート、今夏は全国各地の大型フェスにも出演と、着実に邦楽ロック・シーンにその名を広めている黒木渚の2ndシングル。今回も、ギタリスト・藤井謙二(The Birthday)を始め、豪華アーティストが参加している。「はさみ」は、その2本の刃がお互いの不完全さを補い合う人間の姿のように見えたことから生まれたというバラッドだ。黒木 渚(Vo/Gt)の芯の通った歌唱とリリックは、聴く者の心の闇にすーっと切り込みを入れて、共鳴するように胸に響きわたる。今年、彼女たちは地元・福岡を離れ上京した。その転機を乗り越えたからこそ強く訴えかける曲のようにも思える。ますます熱を帯びた黒木渚を感じられる作品だ。
福岡出身3人組バンドの1stミニ・アルバム。迷いのない真っ直ぐなヴォーカルのアカペラから始まるインパクト十分の強気な作品だ。曲名からも想像できるとおり、歌詞もタブーを恐れない、時に凄惨とも思えるようなフレーズが並ぶ。文字通りグロテスクに感じるリスナーもいるかもしれないが、怯まずに落ち着いて聴いてみれば文学的で、物語を紡いでいるような風情がある。楽曲はジャズのテイストを取り入れたり、どこか昭和以前の日本を感じるフレーズだったり、聴きやすく口ずさみやすいメロディアスな歌謡ロックに仕上がっている。サウンド・プロデューサーにくるりやCoccoなどのプロデュースで知られる根岸孝旨、木村カエラやYUKIなどを手がける會田茂一を迎え、話題性も十分。これからの活躍が期待される。
福岡を拠点に活動するバンド、黒木渚の九州限定リリースの1stシングル。本作は、サウンド・プロデューサーに、根岸孝旨、會田茂一、ゲスト・ミュージシャンに田渕ひさ子(bloodthirsty butchers)、斉藤祐樹(髭)が参加した豪華な1枚となっている。そんな今作のキモは、"あたしの心臓あげる"と歌うとともに、"あなたの心臓ちょうだい"と衝撃のリリックをしなやかに歌い上げる黒木 渚(Vo/Gt)の歌唱。凛とした女性らしさも感じられる歌声は、哀愁漂うバンド・アンサンブルと交錯し、美しくも生々しく響いている。九州地区以外ではライヴ会場で購入が可能。年明け1月には東名阪でツアーが決まっているので、ぜひその機会に生で見るバンドの世界観とともに堪能してほしい。
リアリティと被害妄想を、美しく、時に汚く描いていった
"自分が何をしたいのか"がわかる楽曲を集めたものにしたかった
少しでも、微かでもいいから光が見えるような曲を作りたかった
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