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Japanese
"aobozu SHORT TOUR 2024~僕らは星の子どもたち~" 3月10日(日)Shibuya eggman OPEN 16:30 / START 17:00
デビュー15周年を経た藍坊主による1年半ぶりのCDリリースは、7曲入りのミニ・アルバム。リード・トラック「アンドロメダ」は、星や宇宙にまつわる藍坊主らしいストーリーだが、空を見上げる"君"とその君を見る"僕"という構図に、近くて遠い存在を想う健気さと切なさが混じった曲になっている。疾走感があり、ラストにかけてのドラマチックな展開で、その切なさがスパーク。心を揺さぶる1曲だ。その他、過去のライヴで一度だけ披露された「マザーツリー」、バンドのグルーヴがあるからこそシュールな世界観をスリリングに聴かせる「伝説的トリップ」は、藍坊主の曲の中でも新機軸なポスト・ロック的な香りを持つ。エヴァーグリーンであり実験精神も忘れない、バンドのスタンスや創作欲を封じ込めた作品だ。
2015年に自主レーベル"Luno Records"を立ち上げ、翌年アルバム『Luno』を発表した藍坊主。自由な環境を得て、表現をより濃いものにすべく、レコーディング、アートワーク、MVを自身で手掛けているのはもちろん、勝又 悠監督との出会いによる藍坊主の曲をもとにした映画制作も、音楽に新しい化学反応を起こしている。結成15年を超え、今、最もバンドが刺激的な状況だ。その"今"が形となったのが今作。バンドを突き動かすエネルギー、形なき美しい理想を追い求めるロマン、青春期を過ごした地元小田原の原風景と、個性のぶつかり合いや互いを受け入れていく器作り......そういう彼らの歴史を曲に封じ込めた。初期の蒼い疾走感に出会った人も、彼らと並走してきた人も、これぞ藍坊主と言える7曲。
8thアルバム『Luno』は、所属事務所やレコード会社を離れ、自主レーベルLuno Recordsを立ち上げてからの初のアルバムとなった。自由な環境になったけれど、これまでの作品でも、ジャンルや時代にとらわれず曲を書き、サウンドを進化させて藍坊主だけが鳴らせる音楽を奏でてきた、その延長上にある作品だ。宇宙の話や壮大で観念的な話をしているようで、突如半径30センチ内の生々しい生活の薫りが交錯する。その逆も然りで、身近で当たり前の会話や感情が、深遠な哲学へと昇華される。彼らならではの歌の世界は味わい深さを増して、しかしサウンドはバンド然としたアグレッシヴさと衝動感を瞬間パッケージしている。作品を経てもスレないバンドのロマンがあるのが、不思議で面白いバンドだと改めて思う。
2015年に自主レーベル"Luno Records"を立ち上げて以降、ライヴDVD、シングルのリリース、自主企画ライヴを開催と、1歩1歩確実に独立した道を歩み出している藍坊主。1年を締めくくるシングルはhozzy(Vo)と藤森真一(Ba)による4年ぶりの共作曲「魔法以上が宿ってゆく」を含む3曲入り。軽快に歌われる表題曲の愚直さすら感じさせるほど真っ直ぐな言葉で綴られた歌詞には、彼らが音楽と向き合った月日を感じさせる。Track.2「アメーバ」は昂揚感のあるアレンジと、"奇跡"と書いて"ワンダー"と歌うサビのメロディを1回聴いただけで思わず一緒に歌いたくなってしまった。今後ライヴで盛り上がること間違いなしの1曲だ。
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