超ハイテンポなアッパーチューンで元気を届けるchuLaのメジャー4thシングルは、昨年5月に新体制をスタートさせ、今年7月にTOKYO DOME CITY HALLでのワンマンを大成功に収めたこともあり、その成長と自信が見事に反映されたエネルギッシュな1枚に仕上がった。メンバー全員のキュートな魅力を惜しみなく前面に出した表題曲をはじめ、カッコかわいいラップが堪らない「プールサイドサマー」(Type-Aのみ)、ファンへの想いを個性豊かな歌声で歌う「cross road」(Type-Bのみ)、ハードなロックをクールにキメた「Pump it up!!」(Type-Cのみ)と、ただかわいいだけではなく、すべての力を味方につけ、個性や才能を存分に発揮したというところに彼女たちのこのユニットにかける想いが窺える。8人のこの先の未来に期待が高まる。
ダブルA面の今作は、HISASHI(GLAY/Gt)が楽曲提供&プロデュースを手掛けた。このタッグは、メジャー1stアルバム『完ペキ主義なセカイにふかんぜんな音楽を♥』収録の「君はヒーロー」以来だ。「BORN TO BE IDOL」はザ・アイドル・ソングのポップさにバンもん!らしいカルチャーと、多ジャンルのミックスで、ユーモラスでキャッチーな曲に。「恋する完全犯罪」は80年代の歌謡ロックな香り漂う。ちょっぴり怖い内容も、6人の色でポップに仕上がる面白さがある。HISASHIに"個性の大渋滞"と言わしめるほど、どんな曲をぶつけていっても、ポップでぶっ飛んだウルトラCの着地をする独自のフィルターが、ソングライターの創作欲をかき立てるのだろう。改めてバンもん!のキャラの濃さを思い知る1枚だ。