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Japanese
[ORCALAND presents 十二ヶ月連続企画 "ジントリ" 第三章 四闘・二五一事件] 3月23日(木)下北沢 CLUB251 OPEN 18:00 / START 18:30 出演:ORCALAND / アルコサイト / GRAND FAMILY ORCHESTRA / フィルフリーク
サウンドの温度も高ければ、ヴォーカルの体温も高くエネルギッシュで、一音目から圧倒的なパワーで持っていく幕開けの曲「リンディンドン」。その勢いを加速させる「黄金になる」。アルバムの冒頭から、ガツンと重いパンチを繰り出していく内容だ。トリプル・ギターの重厚感、派手さを活かしながら、強靭なビートとのファンキーなグルーヴを楽しむ「TAXI」、レゲエ風のチルアウト感から白昼夢を生み出す「七夕の虹」など、アンサンブルの面白さも聴かせる。どんなサウンドにも触れていけるのは、ど真ん中に歌、メロディの存在があるからだろう。歌詞やフレーズの端々まで丁寧に聴かせる、心からの言葉にそのまま節がついた歌(しかしキャッチー)で、リスナーをこの音楽に引っ張り込む。そんな力がある。
昨年は、「さよなら、桜桃の花」などバンドの新たな面をうかがわせる3曲連続配信を行ってきた4人。コロナ禍でライヴなどができない期間は制作に磨きをかける時間にあてて配信の3曲や、今回のEP『思い出に変わるまで』を作り上げた。EPの1曲目「オリオン」は、アルコサイト印と言えるストレートで、勢いのあるギター・ロックをより鮮やかに、きらめくような青春期のかけがえのない瞬間を深く濃くメロディやサウンドに刻む曲となった。青い春ならぬひねくれた我が道を行く「赤い春」や、ナイーヴな心の奥で熱い叫びを燃やし続ける「ロックが足りない」でのヒリヒリ感も、大阪弁でのバラード「墓場まで持っていくわ」での情緒あふれる歌とギターの絡みにも、バンドのいいテンションや、互いの呼吸感が伝わる。
ピアノとヴォーカルで始まり、すぐさま躍動感溢れるバンド・サウンドへとなだれ込む「ロクドロクブ」。この曲ができあがった瞬間このミニ・アルバムは産声を上げた。"4つの恋のはなし。"から始まったフィルフリークの8つの話は、どれもリアルで、凄まじい生命力を持っている。バンドの存在を確立させたという「スレチガイ」では、広瀬とうきとゆっこの交差する歌声が不安定な景色を見事に表し、胸を締めつける。「KOIがハジマル」ではポップに恋のドキドキを描き、最後は「NAMI」。ここに描かれるのは広瀬自身の話であり、そしてそれはバンドの話へと繋がっていく。ドラマチックで人間臭くて、不器用だけど何かをずっと信じていて、そんな正直すぎる彼らの8つのストーリーは、今現在の彼らのようにどれもが力強く輝いている。
"二面性"がテーマの2ndミニ・アルバム。二声の甘酸っぱさが際立つ「真夜中の交差点」、ポップで爽快な「Be Kind」と頭2曲はこのバンドらしさ全開だ。一方、広瀬とうき(Vo/Gt)が憧れの人に宛てた「1970」の生々しい筆致、オルタナ色の強い「道端日和」で"裏"を見せつつ、広瀬とゆっこ(Vo/Pf)の共作曲「ワンルームヒストリー」、転調を盛り込んだ「キャンディー」と、新しい側面を印象づけることも忘れない。聴き進めるほど深層へ踏み入れるような感覚になる。人の心の混沌を認める7曲を締めくくるのは、"朝が来て/夜を待つ/また朝が来て/夜を待つ"(「朝日を待つ」)のフレーズ。"そういうもんだから大丈夫"と言ってくれる優しさに心が軽くなる。
ショート・チューン「強くなれる」から、シンガロングが目に浮かぶ「サイドストーリー」、広瀬とうきとゆっこのハーモニーが絶妙な「ホワイトストロベリー」と、序盤から聴きごたえたっぷり。そして、沸点が訪れるのが「eisei」。ドラマチックな展開とエモーショナルな歌声、宇宙まで発想を飛ばすロマンチックな感性と"あなたが今泣いていても/青い空は綺麗だ/だから夢を魅るんだ"という絶対的な励ましにいざなう歌詞。すべてが一体となって、フィルフリークの魅力を伝える。さらに、題材の妙が光る「ラッキーカラー」、シンプルな「青い風船」から、ゆっこの歌が堪能できる「マジシャン」という後半の流れも心地いい。完成度の高いポップスに人間臭さを内包した、多くの人にとって必要なバンドになることを予感させる1枚だ。
人間と、人生の濃い時間を音にするロック・オーケストラ
青い春を超え、真っ赤な情熱迸るロックを鳴らす大阪発4ピース、1st EPをリリース
結婚は青春の終わりだと思っていた── 王道の中にも攻めのアレンジを詰め込んだ新曲「結婚前夜」
"4つの恋のはなし。"から始まったフィルフリークの8つの話――あなたの好きな話を、あなただけのプレイリストに入れてください
日本の音楽で一番美しいのは、ネガティヴな人が書くポップスだと信じている
聴いてくれる人の日常に寄り添う音楽を鳴らしたい
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