DISC REVIEW
Japanese
2021年05月号掲載
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フィルフリーク
Humanning
"二面性"がテーマの2ndミニ・アルバム。二声の甘酸っぱさが際立つ「真夜中の交差点」、ポップで爽快な「Be Kind」と頭2曲はこのバンドらしさ全開だ。一方、広瀬とうき(Vo/Gt)が憧れの人に宛てた「1970」の生々しい筆致、オルタナ色の強い「道端日和」で"裏"を見せつつ、広瀬とゆっこ(Vo/Pf)の共作曲「ワンルームヒストリー」、転調を盛り込んだ「キャンディー」と、新しい側面を印象づけることも忘れない。聴き進めるほど深層へ踏み入れるような感覚になる。人の心の混沌を認める7曲を締めくくるのは、"朝が来て/夜を待つ/また朝が来て/夜を待つ"(「朝日を待つ」)のフレーズ。"そういうもんだから大丈夫"と言ってくれる優しさに心が軽くなる。
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