国境を越えての活動が期待されるバンド No Busesが、2ndアルバムをリリース。トリプル・ギター編成となった彼らが鳴らす音は、表現豊かでメロディックだ。「Number Four or Five」で奏でられる高速ビートや、インスト曲「Biomega」のリフレインする心地よいフレーズも、この作品を語るうえで外せないところ。また、全体に散りばめられたメランコリーな歌詞はダウナーな雰囲気を漂わせている印象だが、"希望はある/大丈夫"(「Not Healthy」/訳)ともあるように、ネガティヴな状態も肯定してくれているように感じる。ボリューム満点に12曲を詰め込んでセルフ・タイトルを冠したのも、"これがNo Busesである"という自信の表れだろう。
18年結成の2ピース・ガールズ・ロック・バンドが2nd EPと2.5th EPを連続リリース。岩本岳士(QUATTRO/Vo/Gt/Key)をプロデューサーに迎えたレコーディング・セッションからの選曲ということで、ともにローファイ感覚のインディー・ロックという共通点があるなか、こちらはミッド~スロー・テンポの5曲を収録。外に開かれたpart.2とは逆に内向きという印象もありつつ、ギターの轟音が鳴る演奏はダイナミックで、サイケデリックな音像とともに聴き手の気持ちをじわじわと絡めとるような魅力がある。「Cloud nine」や「If I find my shoe」からはフォークの影響も窺える。圧巻はラストの「Sweet liar」。ゆったりとしたテンポの演奏の中にTHEティバのすべてが詰まっている。
18年結成の2ピース・ガールズ・ロック・バンドが2nd EPと2.5th EPを連続リリース。岩本岳士(QUATTRO/Vo/Gt/Key)をプロデューサーに迎えたレコーディング・セッションからの選曲ということで、ともにローファイ感覚のインディー・ロックという共通点があるなか、彼女たちいわくポップ・パンク寄りというこちらは「I want nothing to do any more」をはじめ、アップテンポの曲を中心に外に開けた印象がある。疾走感あふれる前半から、ぐっとテンポを落とした「Monday」ではキャッチーなリフを閃かせ、94年にデビューしたあのバンドも彷彿とさせる。最後を締めくくる「Sunny Side」はサイケなスロー・ナンバー。息の合ったダイナミックな演奏は、THEティバの真骨頂だ。