かすかな光やたそがれを意味する"トワイライト"と、最も原始的なギター・エフェクトとも言われる"ファズ"。その名の通り、衝動的な轟音の中で、切なさと共に胸が熱くなる美しいナンバーが届いた。ディスジャパ曲の中でもひと際ポップなメロディに、あえてこれまで以上に骨太な演奏を掛け合わせ、杉森ジャック(Vo/Gt)の無鉄砲なキャラクター剥き出しの詞を乗せた1曲は、アニメ"BORUTO-ボルト- NARUTO NEXT GENERATIONS"EDとしても支持を集めている。c/wには、セントチヒロ・チッチ(BiSH)のピュアでヒロイックな歌声と、杉森の荒々しいしゃがれ声の対照的なツインVoで化学反応を起こす「KARAGARA」も収録。新たな試みを経てひと回り大きくなったバンドを感じられる。
ジュウの3枚目となるEPが到着。ロクでもない高校生活を赤裸々に振り返る「HIGH SCHOOL ROCK~青春真っ逆さま~」で始まり、底辺で光ってやるという反骨精神を爽やかなサウンドに乗せ、ジュウなりのポジティヴ・ナンバーに仕上がった「THIS FREE」や、20秒に強烈なエネルギーを詰め込み社会への怒りと共に爆発する「殺す」など、少年のように、まっすぐで時に鋭い眼差しが随所に光る。そんな本作を締めくくるのは、思春期の"行き場ない熱い苛立つ心"を忘れないでと歌う「卒業」。"青春"や"大人"を冷めた目で見ていたあの頃のリアルな記憶が刻まれたリリックは、今まさに青春時代を生きる若者にも、社会に染まっていく大人たちにも響くことだろう。自由になりたいという青い叫びが痛いほど突き刺さる。