Japanese
2022年12月号掲載
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昨年タカナミから改名し、流行の洒脱なサウンドなどどこ吹く風、独自の美学を貫く痛快無比な楽曲やパフォーマンスでライヴハウスを沸かせてきているジュウが、1st EPをリリース。冒頭からライヴが観たくなる、いい意味で暑苦しいショート・チューン「スニッチ坊や」に始まり、ざらついたサウンドとスピード感、"汗びっちゃりどう生きる?"という独特な言葉のセンスが光るキラーチューン「赤いZ」が続く。轟音と胸を熱くさせるグッド・メロディの中で、フロントマン 髙浪 凌の少しかすれた歌が繊細な部分も、それを吹っ飛ばそうともがく姿もあぶり出す「泣き出す雨は新宿で」も最高。取り繕ってきれいに生きなくてもいい。荒っぽくても今のリアルな全部を出し尽くす。そんなバンドの姿勢が胸に突き刺さる。(稲垣 遥)
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