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Japanese
[TENDOUJI "EASY PUNK PARK in East"] 8月26日(金)柏PALOOZA OPEN 18:30 / START 19:00 w/ バックドロップシンデレラ
中学の同級生4人がほぼ素人ながら20代後半に意気揚々と結成したバンド、TENDOUJIが勢いそのままに今年10周年を迎えた。プロデューサーも入れず4人だけで作り上げたという最新作は、節目を飾る気合の入ったセルフタイトル・アルバムでありながら、肩肘張らず純粋に音楽を楽しむ大人たちのラフなムードが漂う。結成当初から変わらない"仲間と楽しいことをしていたい"というマインドが生み出す、純度の高いTENDOUJIサウンドが存分に詰め込まれた。そんななか「Just Because」では"ベッドルーム・オルタナ・テイスト"という新たな一面も。ネクスト・フェーズへの期待も高まる。ぜひライヴハウスに"遊びに"行って、喜怒哀楽を昇華する陽気で自由な"EASY PUNK"に身をゆだね、この名盤とともに踊りたい。
モリタナオヒコ(Gt/Vo)が、映画"フットルース"に触発されて書いたという「Killing Heads」は、まさにアメリカのビッグなエンターテイメントにあるスケール感と、彼らのインディー・ロック魂が見事に融合。そしてモリタと双璧を成すフロントマン、アサノケンジ(Gt/Vo)作曲の「Something」は、伝統的なパワー・ポップの香り漂う、持ち前の甘いメロディ・センスがこれまで以上に輝く。この2曲に、初めて外部からプロデューサーとして片寄明人(GREAT3/Vo/Gt)を立てたことが、バンドを見事にネクスト・レベルに押し上げた。TENDOUJIのようなローファイ・サウンドの良し悪しは、"間"や"ニュアンス"で決まる。その空気みたいなものの中に含まれるポテンシャルを引き出す腕はさすがだ。
ポルトガル語で"驚き"を意味する表題をつけた7thアルバムは、1曲1曲がビックリ箱的な要素を盛り込んだ作品に仕上がった。奇抜で予測不可能なフレーズや展開を忍ばせた一筋縄ではいかない楽曲が多い。とはいえ、キャッチーな歌メロや人間臭いアプローチもあり、リスナーを突き放さない愛嬌が全編に敷かれている。いつの間にか曲を口ずさんでしまう人懐っこい音色で、ライヴで聴いたらさらに楽しめそうな曲調ばかりが揃っている。素っ頓狂なコーラスがインパクト大な「激情とウンザウンザを踊る」、コミカルなノリに身体が揺れ動いてしまう「よのっしーがやってくる」など、キャラ立ち抜群の曲が目白押し。ラストを飾る「うたい文句」は郷愁を刺激するバラードで、しっとりしたメロディも実に魅力的だ。
2006年に結成された4人組編成バンドの5枚目のフル・アルバム。いきなりミュージカルさながらの合唱と徐々にスピードを上げるスカ風アレンジで困惑させる「夕暮れにウンザウンザを踊る」に始まり、次々と情報過多ぎみの楽曲が飛び出してくる。"池袋は死んだ。だが俺は生きてる"と勝手に宣言する「池袋のマニア化を防がNIGHT」、"埼京線快速は、南与野駅にただちに停車せよ""俺は板橋生まれ千葉育ち与野市のやつらはみんな友達"と歌う「市長復活~さいたま市ヨリ与野市ヲ解放セヨ~」等、クスクス笑いつつスルスルと聴き入ってしまう歌たちは、バイオリンも飛び出すHR/HMマナーにアレンジされたテクニカルなバンド・サウンドがあるからこそ成立する。自分の好きな音楽がニッチ扱いされる切なさと怒りを歌った「CD屋からサイコビリーがなくなる日」に共感!
インディー・シーンの雄。DIYを貫いてきたTENDOUJIが、初のプロデューサーを迎えたことで、劇的な進化を遂げた理由に迫る
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2021.09.20 @USEN STUDIO COAST
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