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Japanese
"odottebakarinokuni ONEMAN SHOW「DANCING EMPIRE」-Fast & Lust Coast-" 1月5日(水)USEN STUDIO COAST OPEN 18:00 / START 19:00
踊ってばかりの国が立ち上げた新レーベル"FIVELATER"からリリースする第1弾作品。サイケデリックなサウンドと気だるそうな下津光史(Vo/Gt)の歌声は健在ながら、人として、バンドとして歳を重ねるごとに"今が一番カッコいい"を更新し続けている。本作に収録されているのは、下津だからこそ描ける美しさを持つバラードの表題曲「光の中に」など全13曲。中でも約2分間のイントロにガッチリ心を掴まれる「ghost」は、"乗っ取って 僕を乗っ取って 身体はいらないから"といういかにも下津らしい歌詞や、"幽霊"ではなく"生"の踊ってばかりの国の魅力がしっかりと存在しているところが素晴らしい。昨年の大みそかに渋谷のスクランブル交差点で撮影されたMVもぜひ併せて観てもらいたい。
2ndアルバムで「世界が見たい」と歌った下津光史には、きっと今、とてもはっきりと世界が見えている。『踊ってばかりの国』というアルバム・タイトルは、セルフ・タイトルである以上に、様々な事象で揺れ動くこの国の現状を暗に示しているようだ。これは今、最も美しく汚れたブルース・アルバム。若き歌唄いたちが作り上げた、本質的な愛と悲しみのアルバムだ。僕が最も好きな曲は「サイケデリアレディ」。このラインがいい。"この痛みが僕の糧さ 心じゃなく体が痛い"――自称"メンヘラ"ちゃんたちには理解できないだろう、生きているからこそ実感する、本当の痛みの歌。だからこそ、このアルバムには本当の喜びもある。滴り落ちるロマンティシズムもある。シンプルかつ美しいメロディによって紡がれた、今最も必要な音楽。
我が子を抱いた悪魔は、一切の淀みのない生命体の存在を、無償の愛情というものを知ってしまった。――実生活で父親となった下津光史(Vo&Gt)。それが結果として彼独自の死生観のバランスを崩壊させたのかもしれない。これこそある種の境地というべきか。"死ありき"の世界を歌っていたこのバンドが辿り着いたのは、朽ちていくばかりの世界ではなく、"死ぬ"からこそ"生きている"のだという、痛々しいほどの"生"の美しさ。更にポップに、だが胸に詰まるメロディに乗せ、彼はこう歌う、"また笑って会いましょう 生きてたら""言葉も出ないだろう 死ぬんだから"。生の喜びと死の刹那とが共存し、生と死が同じだけ活き活きと輝く、生死すら曖昧な者にしか辿り着けなかったであろう、ぎりぎりの世界だ。踊ってばかりの国は、遂に此処まで辿りついてしまった。
08年神戸にて結成された5人組、踊ってばかりの国の1stフル・アルバム。自主制作盤のミニ・アルバムからの曲も収録された本作は、ここまでのバンドの集大成的な選曲となっており、その素晴らしき成長ぶりがよくわかる。昔はやたらダウナーな奴らばかりの単なるサイケデリック・ポップ・バンドだったわけだが、4月で結成4年目を迎えるメンバー全員平成生まれのこの若いバンドは、ますますイカれちまって、ますます異質な存在となっていく。フィッシュマンズ、佐藤伸治のようなどんよりした夢見心地な下津(Vo)の声と少し懐かしいメロディ、ひとつひとつの音にファズがかかり、音像がクリアに捉えられないこのどろりとした心地よい音は、時に"死ぬこと"そのものを歌い、どす黒いサイケデリアという底なし沼を描き出す。
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