DISC REVIEW
Japanese
2014年02月号掲載
-
踊ってばかりの国
踊ってばかりの国
2ndアルバムで「世界が見たい」と歌った下津光史には、きっと今、とてもはっきりと世界が見えている。『踊ってばかりの国』というアルバム・タイトルは、セルフ・タイトルである以上に、様々な事象で揺れ動くこの国の現状を暗に示しているようだ。これは今、最も美しく汚れたブルース・アルバム。若き歌唄いたちが作り上げた、本質的な愛と悲しみのアルバムだ。僕が最も好きな曲は「サイケデリアレディ」。このラインがいい。"この痛みが僕の糧さ 心じゃなく体が痛い"――自称"メンヘラ"ちゃんたちには理解できないだろう、生きているからこそ実感する、本当の痛みの歌。だからこそ、このアルバムには本当の喜びもある。滴り落ちるロマンティシズムもある。シンプルかつ美しいメロディによって紡がれた、今最も必要な音楽。
LIVE INFO
- 2025.01.18
- 2025.01.19
- 2025.01.20
- 2025.01.21
- 2025.01.22
- 2025.01.23
- 2025.01.24
- 2025.01.25
- 2025.01.26
FREE MAGAZINE
-
Cover Artists
ASP
Skream! 2024年09月号