Japanese
ArtTheaterGuild
Member:伊藤のぞみ(Vo/Gt) 木村祐介(Gt/Cho) 浅井 萌(Dr)
Interviewer:TAISHI IWAMI
2012年に栃木で結成。2015年ごろから今のメンバーに落ち着き、東京都内を拠点に活動してきたArtTheaterGuildが、the pillowsの山中さわおプロデュースによる初のミニ・アルバム『HAUGA』を完成させた。リード曲「Stamen」のミュージック・ビデオではthe pillowsのTシャツやCDも登場。ほかにはTHE STROKESやDNAのTシャツなど、自分たちが好きなものを、音や映像という名の風呂敷を広げて見せてくれているような、屈託のないマインドが素晴らしい。人から出てくるものは出会ったもので作られる。そのライブラリーは千差万別。いい音楽を作りたいという気持ちがあればオリジナリティは自然と出てくる。その純度の高さが生む強みを存分に感じることができる、良質なギター・ロックの輝きを、余すところなく感じてもらいたい。
-結成は2012年。特に初期はかなりスローな活動ぺースで、7年目にしてようやく初のミニ・アルバム『HAUGA』の完成に至ったわけですが、何か理由があったんですか?
伊藤:ArtTheaterGuildができたのは2012年なんですけど、バンドとして、今のメンバーが固まって本格的に動き出したのは2015年くらいからなんです。
-2012年の段階では木村さんと浅井さんはまだ加入していなかった。当時伊藤さんは地元の栃木にお住まいで、栃木で活動されていたんですよね?
伊藤:はい。
-Lucie,TooやSonoSheet、Someday's Goneといった、ArtTheaterGuildの音楽性とも重なるところがある、インディー・ロックやパワー・ポップなどをルーツに持つ宇都宮のバンドが今熱いじゃないですか。そのシーンと繋がりはあったんですか?
伊藤:SonoSheetのワタナベユウキ(Ba/Vo)君とは同い年で、10年くらい前、高校生のころから知ってます。彼がHi-STANDARDのコピー・バンドをやってて、僕はthe pillowsの曲を演奏してました。でも、SonoSheetと宇都宮で何か絡んだわけではないです。Lucie,TooやSomeday's Goneとも交流はあるんですけど、栃木にいた段階では、バンドマンとしての関わりはなかったです。
-the pillowsの名前が出ましたけど、今回のミニ・アルバム『HAUGA』のプロデューサーである山中さわおさんとの出会いについて、話を聞かせてもらえますか?
木村:僕が高校生のころ、伊藤と同い年なんで10年くらい前まで話は遡ります。当時組んでいた、the pillowsの曲も演奏していたコピー・バンドのライヴで、ギターの弦が切れて落ち込んでたことがあったんです。そしたら友人の友人が、さわおさんのPodcastにメッセージを送って"こんなとき、the pillowsならどうしますか?"って尋ねたんです。そしたらさわおさんが"僕らは阿吽の呼吸でできるけど、高校生なら難しいよね。頑張って"って返事してくれたんです。俺もちょうどその放送を聞いていてびっくりしました。
-そこから、どういう経緯で直接繋がったんですか?
木村:その翌年にthe pillowsがラジオの公開収録をやったときに出待ちをして、さわおさんに"あの弦が切れた話、僕のことなんです"って、思い切って話し掛けました。"そうなんだね。君は今いくつ?"って聞かれたんで、"17歳です"って答えたら、"じゃあ20歳になったら飲みに行こう"って言ってくれたんです。それ以降、下北沢とかで何度か会う機会があって、そのたびに"いくつになった?"って気に掛けてくださって。で、本当に20歳なったときに、飲みに連れていってくれました。
-そこからバンドの作品に関わってくれるようになったと。
木村:当時のバンドのデモとかも渡してたんですけど、特にどうこうっていうのはなくて。でも、ArtTheaterGuildのデモを渡したときは、その翌日に連絡がありました。
-『HAUGA』のリリースに先駆けて公開された「Stamen」のミュージック・ビデオでも、the pillowsのTシャツやCDが登場します。
伊藤:出会い方もそんな感じですし、純度の高い愛をもって、お付き合いさせていただいていることが伝わっていれば、嬉しいです。
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