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INTERVIEW

Japanese

LACCO TOWER

2018年08月号掲載

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Member:松川 ケイスケ(Vo) 細川 大介(Gt) 塩﨑 啓示(Ba) 重田 雅俊(Dr) 真一ジェット(Key)

Interviewer:山口 智男

-真一さんは曲を作りながら、同時にキーボードのアレンジも考えるんですか?

真一:今回はそれが多くて、目立つフレーズは初めから決まっているから悩んでいないんです。そこから曲を作っていったものも多いんですよ。時々、LACCO TOWERがピアノ・ロックだって書かれることがあるんですけど、僕自身はピアノ・ロックをやってるつもりなんてないんだけどなって思っていて。今回のアルバムってピアノ始まりが多いんですけど、リフってほぼ全部、ギターなんですよ。それは結構狙いました。裏でピアノのフレーズも鳴っているんだけど、そこに被せて弾いてほしかったんです。

細川:僕の中で、"これ、ピアノで良くない?"ってことが結構あったんですけど、"いや、ここにギターのリフを加えてほしい"って言われて、そのピアノに負けないくらいのリフを考えないといけないっていうのはありました。

真一:僕がギターが好きなんですよ(笑)。大介が入る前は、ギターを僕が考えていたんです。そのときのLACCO TOWERの曲って、ギターが大きくて、鍵盤が小さい。それは僕の考えたギターを聴いてほしかったから。でも、大介が入って2枚目(2014年リリースの4thフル・アルバム『狂想演奏家』)ぐらいから、大介だったら任せられるって任せたんですよ。それで、自分は鍵盤に専念することにしました。それがピアノ・ロックって言われる原因かもしれないですけど、やっているのはギター・ロック......だけど、キーボードがないと成立しない。『若葉ノ頃』はそれが一番いいところにあるんじゃないかと思います。

-その中で真一さんの理想に一番近づいた曲は?

真一:「薄荷飴」と「非英雄」。どっちもピアノが目立って始まるんですけど、実はリフはギターが弾いている。リフがかっこいいから、やっぱり「薄荷飴」かな。そこは大介と何度もやりあったところでもあるのですけど、ピアノがあれだけ立っているなかで、ギター・リフがあれだけ出てくるっていうは理想的ですね。

-松川さんのヴォーカルもこれまで以上に振り幅がありますね。

松川:声って面白いもので、年齢とともに変わるんです。今の歌を20代のころの僕が歌っても、あんまり面白くないんじゃないかな。ちょうど今の喉の感じや声の出し方が一番好きな状態なんですよ。それをそのまま表現できたので、作りながら楽しかったです。

-一番気持ち良く歌えるのは?

松川:「最果」ですかね。ヴォーカルって、テンポが遅ければ遅いほど気持ちを入れやすいから、バラードの方が歌っていて、表現がしやすいんですよね。


まだまだ青年期、成長期、新芽という意味を込めて、"若葉ノ頃"と付けました


-さて、8月にリリースするアルバムに、あえて5月を連想させる"若葉ノ頃"とタイトルを付けたのは、なぜなんですか?

松川:あ、そこは気にしていないです。若葉って地方によっても、木の種類によっても全然生えるタイミングが違うんですよ。16年のキャリアがあって、前作を出したとき、バンドとして180度違うことをやったという感覚はないまでも、自分たちの持っているものをすごく出せた実感があって、それが意外に自分らとしてはチャレンジだったんです。同時に、生まれ変わったという意識もどこかにあって、その次の作品というところで、僕が一番考えたのは、今までの道程の中で赤ん坊のように生まれてから、今現在、どうなっているんだってところで、まだまだ青年期、成長期、新芽という意味を込めて、"若葉ノ頃"と付けました。

-発売記念として、初めてのホール・ツアー(9月から開催する"LACCO TOWER New Album「若葉ノ頃」発売記念ホールツアー2018「五人囃子の新時代」")が4ヶ所決まっています。

塩﨑:またひとつ新しいことにチャレンジします。ホールって、小さい子から年配の方まで、いろいろな方が来やすいと思うんですよ。そこで新たなLACCO TOWERの新しい一歩として、今回の曲を披露して、いろいろな方に届けたいと考えています。

松川:東京は昭和女子大学人見記念講堂。女子大ですからね、やる気が違いますよ(笑)。

重田:女子大生がいるわけじゃないからね。

松川:え、そうなの? そうだと思ってた。

-女子大生がたくさん来るといいですね(笑)。

松川:そうですよね。キーも3個ぐらい上がるかもしれない(笑)。

塩﨑:ツアーの趣旨が変わってきてるじゃねぇか(笑)。その前に言った俺のコメント、どうなるんだよ(笑)!