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INTERVIEW

Japanese

SHAKALABBITS

2018年06月号掲載

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Member:UKI(Vo) MAH(Dr)

Interviewer:山本 祥子

2017年をもって無期限の活動休止に入ったSHAKALABBITSが、活休前に行った[1999-2017 LAST TOUR "What Time Is It !?"]ファイナル、新木場STUDIO COASTの模様を収めたライヴDVD『18 Years』を発売。すでに新たな道を歩み始めているメンバーだが、今回特別に、久しぶりにSHAKALABBITSのUKI、MAHとして集結した。ライヴDVDについてはもちろん、SHAKALABBITSの18年間、新年早々動き出した新ブランド"Kirqué"、そしてこれから生み出す新たな音楽について、目一杯訊いた。

-18年間ずっと頭の上に乗せていた冠"SHAKALABBITS"をいったん横に置いて、いちアーティスト、UKI、MAHになるというのは、今までとやはり何か違うのかなって思うんですけども。

UKI:うん。冠はそっと置いたよね。

MAH:ただ、全部自分自身でやってきたことだから、なんの偽りもなく。まぁバンドマンの中にはスイッチのオン/オフがはっきりしてる人もいるけど、俺らはあんましない方っていうか。

UKI:むしろずっとオンだったよね(笑)。

MAH:だからそっと置いたけど、たいして変わんない気持ちでいるかな。しかも俺とUKIはライヴDVDのためにいろいろ動いてたし。いつ発売する? ってところから、スタッフのみんなと一緒に考えたり、話し合ったり、走り回ったり。

-じゃあこの『18 Years』がリリースされて、観た人から感想が届き始めたら、やっとひと段落できる?

UKI:そうかも。"SHAKALABBITS"をひと段落できるのかもしれないね、ようやく。

-SHAKALABBITS以外のこと、立ち上げた新ブランド"Kirqué(読み:キルケ)"の情報も続々と届いているのでね、現在/未来の話はあとでゆっくり訊かせてもらうとして。

MAH:うん!

-アルバム『Her』(2017年リリースの8thフル・アルバム)のツアー(2017年5月に開催した"8th Album Release Party 2017 『You Will See Her』")最終日に、休止前のラスト・ツアー[1999-2017 LAST TOUR "What Time Is It !?"](2017年8月~11月に開催)を発表して。そこからの3ヶ月はセットリストを決めたり、オープニングやエンディングの映像を作ったり、物販のグッズとか、ライヴDVDとか、考えて動かなきゃいけないことが目白押しなはずですよね。その準備段階というのはどうだったんだろう?

UKI:準備はね、ぐちゃぐちゃだった(苦笑)。"最後だからできるかぎりのことをやろう!"って進めてはいたんだけれども、すでに全員の気持ちがもう離れ離れでいたわけで。ライヴの頭とお尻にいい映像をつけるんだーって、ハードディスクの中から懐かしい写真を選びまくったり、あそこで使った映像はどこにいっちゃったんだろう? ってあちこち探してみたりとか。心の中はグラグラグラグラなりながらも、私的にはまとめるのに奮闘していたかな。

-映像やセットリストを固めていくのって、否が応にも18年間を振り返らざるをえない作業じゃないですか?

UKI:セットリストを決めるときは、そこまで振り返らなかったかな。

MAH:振り返れないよね。ただただ来てくれるお客さんがどうしたらライヴを楽しめるのかっていうのだけを考えて、ふたりで曲選びをしてて。

UKI:まぁ頭の片隅には、これから何年もこの曲は演奏しないんだろうなっていうのが絶対的にあるけれど。基本は、"前回のツアーで盛り上がったあれ、もう1回やろうぜ!"とか、"この曲、ずっとやってなかったから最後にやっとくか!"くらいの単純な気持ちだったかも。ただ、気がついたら60曲を超えちゃってて。"こんなにできるの?"、"いやぁ、さすがに無理だろう"って。

MAH:"せめて休憩が欲しいよなー"とか言ってたよね(笑)。

UKI:そこから、仕方ない、仕方ないって、(曲をリストから)どんどんどんどん切っていったという感じだな。まぁ"Hallelujah Circus Acoustic Show"(毎年2月14日に開催されるアコースティック・ライヴ/通称:ハレアコ)の開催を2018年も決めていたから、そこで演奏できるからいいかってところに気持ちを落とし込んで。

-当日はもちろん、映像で少し冷静に観ても、本当に素晴らしいセットリストで。そりゃぁ「COFFEE FLOAT」や「三日月のような目をして」や「Her」(いずれも『Her』収録曲)も聴きたかったけど。

UKI:あっ、そうなんだ。

-私、アルバム『Her』が大好きだから、1曲でも多くやってほしかったの。アルバムのツアーだけじゃもったいない曲ばっかりだもん。けどUKIがMCで言っていた"休止がきっかけで久しぶりに来てくれた人もいるだろうから"というお客さんも含めて、みんなで歌って踊って楽しめるライヴとしては最高だったなって。

UKI:実は『Her』の曲は私たちもやり足りなくって。だからハレアコで結構やったの、『Her』の曲を。

-今年の2月14日は東京にいなかったんだよなぁ(泣)。では、ぐちゃぐちゃになりながら迎えたツアー初日、埼玉はいかがでしたか?

MAH:めちゃめちゃ憂鬱だったよね(苦笑)。

UKI:この最後のツアー自体が憂鬱だった、たぶん全員。