Japanese
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今年1月に実験演劇"新宿版 千一夜物語"に出演して話題を呼んだSHAKALABBITSが、シングルというフォーマットでは久々の3曲入り音源を完成。表題曲は冒頭からUKIの軽やかなヴォーカルで幕を開ける疾走感溢れる曲調だ。とはいえ、リズミックなギター、深みのあるベースの音色も印象的で緩急をつけた表情豊かなサウンドに仕上がっている。「I'll miss havin' ya 'round tonight」は、穏やかに歌い上げるヴォーカルと繊細なアレンジがうまく融合されたナンバー。中盤過ぎにはハーモニカ、曲のアウトロには印象的なコーラスも導入し、最後まで飽きさせない作りでニクい。また、Rei Mastrogiovanniがリミックスを手がけた表題曲もカラフルなダンス・チューンで最高だ。(荒金 良介)
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Related DISC REVIEW
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SHAKALABBITS
18 Years
活動休止前のツアー"What Time Is It !?"最終日、新木場STUDIO COAST公演を丸ごと収録したライヴDVD。メンバー&オーディエンス&スタッフの、笑顔と汗と涙と世界一の歌声がギッチリ詰まった全37曲計180分である。バンドの歴史を網羅した選曲により、音楽的実験と研究と挑戦を繰り返しながらも、そのすべてをポピュラリティ・ミュージックに昇華、歌モノとして響かせる稀有な才能に、アンバランスなバランス、さらにアバンギャルドな音楽性に改めて驚愕。そして休止するバンドとは思えぬグルーヴに圧倒される。間違いなく結成18年のSHAKALABBITSの現在地であり、愛してくれるみんなへの感謝の気持ちが目一杯詰まった1枚なのだ。
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SHAKALABBITS
Her
結成18年目を迎えるSHAKALABBITSのアルバムは、このバンドらしく、様々なタッチのサウンドによる、カラフルでラウドで、ポップで、エモーショナルな1枚となった。1曲1曲、物語を編むように、そのサウンドは細やかなディテールを積み重ねて、緩急や奇想天外なドラマを生み出す。ロック・ミュージックとして新鮮で、力のあるものを描き出していこうという高い鼓動が聞こえる。のっけからバンドの高いテンションが伝わってくるが、まだクライマックスはこれからだと言わんばかりで、万華鏡のように変化しながら、リスナーをまばゆく、そして濃厚で色鮮やかなサウンド世界に連れていく。2017年内で無期限の活動休止期間に入ることを発表し、その最後のアルバムとなる今作。彼らの、醒めない夢を封じ込めた内容だろう。
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SHAKALABBITS
神ノ街シアター
16周年を迎えたSHAKALABBITSの2015年5月にリリースされた前作シングル『Climax』からわずか4ヶ月で届けられるマキシ・シングル。UKIのキュート且つ巻き舌で音符に放り込む独特な言葉遣いによるヴォーカルと緩急をつけたアレンジが楽しい表題曲「神ノ街シアター」は2007年にリリースされた2ndビデオ・クリップ集と同タイトル。架空の映画館に迷い込んだかのような物語が描かれている。同梱のDVDにはUKIが初監督を務めた同曲のMVが収録されているので、頭の中で想像した世界が実際の映像とどう重なるか考えるのも面白い。「Climax」「I'll miss havin' ya'round tonight」の息遣いまで聴こえるライヴ音源は彼らのタフな音楽が多くのリスナーの生きる糧になっているであろうエネルギーが伝わってくる。
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SHAKALABBITS
Climax
今年1月に実験演劇"新宿版 千一夜物語"に出演して話題を呼んだSHAKALABBITSが、シングルというフォーマットでは久々の3曲入り音源を完成。表題曲は冒頭からUKIの軽やかなヴォーカルで幕を開ける疾走感溢れる曲調だ。とはいえ、リズミックなギター、深みのあるベースの音色も印象的で緩急をつけた表情豊かなサウンドに仕上がっている。「I'll miss havin' ya 'round tonight」は、穏やかに歌い上げるヴォーカルと繊細なアレンジがうまく融合されたナンバー。中盤過ぎにはハーモニカ、曲のアウトロには印象的なコーラスも導入し、最後まで飽きさせない作りでニクい。また、Rei Mastrogiovanniがリミックスを手がけた表題曲もカラフルなダンス・チューンで最高だ。