Japanese
SILENT SIREN
2018年01月号掲載
Member:すぅ(Vo/Gt) ゆかるん(Key) あいにゃん(Ba) ひなんちゅ(Dr)
Interviewer:岡本 貴之
-演奏のパワーがすごいというか、BPMが速い曲が多いですよね。
ゆかるん:うん、うん。
すぅ:めっちゃ速い。
ひなんちゅ:速いですね。冬ソングの「フユメグ」はバラードになる予定だったんですけど、なぜか「フユメグ」はバラードにならなくて。本来なら、「AKANE」ともう1曲バラードがあるはずだったんですけど、バラードが少ないことがたぶんポイントになってるかなって思いますね。(アルバム全体の)テンポが落ちてないというか。
-アルバムを通してテンションが高めで。
すぅ:テンション高い! でも"テンション高い"の種類が違う曲が入ってるというか。熱の矛先が違うので、飽きずに聴いてもらえると思います。
-テンションの高さで言うと、「KNiFE」はシンセが派手な感じですね。
ゆかるん:アレンジもカッコいいし、あいにゃんが書いた歌詞もトゲのある感じというか、人間誰もが持っている内に秘めてるようなものを表した詞だし、シンセの音的にも、これまでのサイサイにはあんまりなかった感じですね。結構ピコピコ弾いてることが多いんですけど、この曲はカッコいい感じになりました。アルバムの制作は6月から始めてつい最近までやってたんですけど、この曲をレコーディングしたのは制作の結構前の方で。
-レコーディングした時期は曲によってだいぶ違うんですか?
ゆかるん:結構時期は離れてますね。「KNiFE」、「さよなら日比谷」はレコーディング前半で録ってました。
-「パパヤパヤパ」は武道館最終日のアンコールで初披露されましたけど、レコーディングしたてで演奏した感じだったんでしょうか。
すぅ:「パパヤパヤパ」ができあがったのは8月くらいですね。
ゆかるん:アニメ(※動画共有アプリ"MixChannel"で配信中のアニメ"おにゃんこポン")の書き下ろし曲だったということもあって。曲によって制作時期はいろいろですね。
-「KNiFE」の歌詞はどんなテーマで書きましたか?
あいにゃん:人間の持っているドロッとした部分を書いてみようと思って。こういうテンションの曲の作詞をするのは初めてだったんですけど、最初にデモを聴いたときに頭のギターのフレーズとかカッコいいと思ったし、そこから自分の過去とか経験を書いてみたんですけど、すごく苦戦して、かなり時間がかかりました。
-どんなところで苦戦したのでしょう。
あいにゃん:譜割りも結構詰まってるし、言葉遊びというか"1番がこうだから2番はこう合わせて"とかいうことも難しかったし、あとは私自身が感覚的に書くことが多くて。レーベルを移籍してから、詞に対しても曲に対しても、周りの方と一緒に作っていく機会がすごく増えたんですけど、詞を書くにあたって"ここはなんでこうしたの?"って聞かれることが多くて、そこから何度も書き直してよりブラッシュアップされたという感じですね。自分の中ではこう思っているけど初めて聴く人にはこうしないと伝わらないかもとか、いろいろ考えながら書いたので、より伝わる歌詞になったんじゃないかなって。苦戦した甲斐がありました。
-ヴォーカルにはエフェクトがかかってますよね。
すぅ:かけてますね。基本的に全体的にエフェクトをかけていて、2番のAメロはやや強めにしています。ちょっとフィルターがかかっているような感じにしていて。
あいにゃん:アルバムの中の1曲として、他の曲とも差をつけたいっていうことでエフェクトを取り入れたんですけど、わりと歌詞も聴き取ってほしいっていうバランスが難しくて。2番からは強めにかけてより世界観を出してみたりして、そういうところはみんなで話し合って完成させました。
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