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INTERVIEW

Japanese

BiSH

2017年12月号掲載

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Member:アイナ・ジ・エンド モモコグミカンパニー セントチヒロ・チッチ ハシヤスメ・アツコ リンリン アユニ・D

Interviewer:沖 さやこ

2017年は"BiSH飛躍の年"と言っていい。幕張メッセでの単独公演もソールド・アウトで大成功させ、メジャー2ndフル・アルバム『THE GUERRiLLA BiSH』は、6月にリリースしたミニ・アルバム『GiANT KiLLERS』で見せたヴォーカルのスキル・アップと個々の色の強みはもちろん、その表現の幅を多方面から広げている。299円のゲリラCDリリースや道頓堀でのゲリラ・ライヴなど、ネーミングに絡めたプロモーションも話題の彼女たちは、いまどんな想いを抱えているのだろうか。

-TOWER RECORDS限定、299円での『THE GUERRiLLA BiSH』ゲリラ先行リリース、道頓堀の船上ゲリラ・ライヴ(2017年11月5日に開催)には驚きました。

チッチ:アルバムのタイトルと引っ掛けてゲリラなプロモーションをさせてもらっていて。"次はこれをやるよ"と聞くたびにわくわくするし、すごく楽しいです。いまこの時期にそういうことをやるのはBiSHらしいなと思います。

モモコ:CDは"買いに行ったけどもうなかった!"という声もたくさん届いて。それだけたくさんの人が買ってくれて気にしてくれたんだなと思って、嬉しかったです。

アツコ:船の上のライヴも気持ち良かったです。

モモコ:あんなところでできると思っていなかったのですごく嬉しかったですね。揺れるかと思ったけど、意外と揺れなかったし。

チッチ:うん。ただ引っ掛かったときにちょっと落ちそうになって怖かったけど(笑)。

アツコ:そうだね。手や足がマイクにぶつかったら落ちそう! という不安はありました。

チッチ:360度囲まれている状態だったから、どこを見てもお客さんと目が合うのも新鮮で。

アユニ:思ったよりたくさんの人が来てくれたので嬉しかったです。戎橋のあたりまで人がたくさんいました。

-今回6人全員がソロで歌詞を書くことは最初から決まっていたんですか?

チッチ:決まってなかったです。いつもどおり提出形式で、たまたま全員が選ばれて。

アイナ:全員ソロで選ばれたの初めてだよね。

モモコ:うん。すごく嬉しかった。

チッチ:今回も歌詞のテーマはなかったので、自由に書けました。

モモコ:テーマがなかったぶん、ひとりひとりの人間味が自然と出たアルバムにもなったと思います。

-前作も6人の個性が生かされたアルバムだと思いましたが、今回はヴォーカル・ワークも歌詞も、さらにひとりひとりのやれることを広げている印象がありました。メンバーさん個々でどんなアルバムにしたいな、などのイメージなどはお持ちでしたか?

モモコ:私はそんなになかったかな。結果的にBiSHの自分だからできることをやれた気がする。

リンリン:特にないです。レコーディングもいつも"自由に歌って"っていう感じなので。あんまり(どう歌ってほしいかなどのオーダーを)頼まれない。

チッチ:私は"チッチの好きなロックのテイストで歌って"と言われて。できあがったものを聴いてみると、自分の理想の歌い方、好きな感じが出せたなと思います。嬉しいし、聴いていても気持ちいい。

アイナ:曲をもらってから自分でイメージを膨らませて歌い込んでレコーディングに臨んだんですけど、いざやってみると松隈(ケンタ/サウンド・プロデューサー)さんから"チバユウスケ(The Birthday/Vo/Gt)さんみたいに歌って"とか"ハシヤスメみたいに歌って"とか自分の想定外の注文をされることが多くて(笑)。でもそのお陰で"あ、私こんな歌い方ができるんだ!"と新しい自分を見つけられたので――成長したかどうかはわからないんですけど、引き出してもらいました。

アツコ:全部の曲と詞が完成してこのあとはレコーディング、というタイミングで"曲の系統が全部全然違うな"と思ったんですよね。だから自分なりに歌詞を解釈して、それぞれの曲の主人公になりきって歌いました。例えば「SMACK baby SMACK」はカップルなのかな? と考えたり。でも"太古の神々から続いてる"と書いてあるから......火がついたらすぐ燃えちゃうような布を巻いた人たちを想像して。

一同:......(笑)

アツコ:でも松隈さんからは"ダーリンダーリン"の部分とかは指導を受けたんですよね。その指導プラス自分のイメージした太古の方々のニュアンスを含ませてみて。ひとつひとつそういう感じで自分に主人公を入れて歌いましたね。歌い方の違いが伝わればいいなと思います。

モモコ:アユニも歌い方変わったよね。

アユニ:変えようと思って変わったわけじゃないんですけど......1年以上前に加入して、ボイトレで声や息の出し方も学んで、BiSHになって日を重ねるごとにいろんなことができるようになって。それが発揮......できた......感じ。