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INTERVIEW

Japanese

Another Life

2017年11月号掲載

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Member:れいゆう(Vo) yusuke Koba(Gt) TAKUMA(Gt) ショーン・ツムラヤ(Dr)

Interviewer:秦 理絵

"ポジティヴ系アグレッシヴ・ロック・バンド"を掲げて東京を拠点に活動する4人組ギター・ロック・バンド Another Lifeが初の全国流通盤『S.T.E.P.』をリリースした。何よりもライヴで盛り上がることを意識して作ったという今作。リード曲の「感エモ」はアッパーなバンド・サウンドに乗せて、支えてくれた人への感謝を伝えているが、一方で今作には「サイコパス」のような、作詞を手掛けるれいゆうの闇を感じるような楽曲もある。ということで、今回の初インタビューでは"それって本当にポジティヴ系バンド?"というところを掘り下げてみたが、結果、それでもポジティヴと言いたい、このバンドの本質が見えてきた。

-バンド結成は2015年ということですが、どういうふうに集まったんですか?

れいゆう:最初は僕とショーンで"とりあえずバンドをやってみよう"みたいな感じで、コピー・バンド主体で始まったんです。でも、本格的なバンドと一緒にライヴをやる機会が増えてきて、俺たちもああいうバンドみたいにかっこよくなりたいなと思うようになって。そのときにギターのyusukeに参加してもらったんです。それが2015年ですね。

yusuke:2015年の5月でした。

れいゆう:そこを結成日にしてAnother Lifeとして活動することになったんです。

-TAKUMAさんはあとから加入しますが。

TAKUMA:僕は2016年ぐらいですね。その前からAnother Lifeのサポートをやっていたんですけど、途中でスタッフをやってた時期もあって、最終的にギターになりました。

-最初のころ、コピバンでは何をやってましたか?

れいゆう:ONE OK ROCKでしたね。あとはSPYAIRとか。

ショーン:好きだったんですよね。

-ラウド系のロック・バンドが好きだったんですか?

れいゆう:そうなんですよ。でも自分の声質にまったく合ってないから、違和感しかなかったです。

-それで違う路線を探して、オリジナル曲をやるようになった?

れいゆう:いや、最初はオリジナルもかっこいい系で作ってたんですよ。

ショーン:ONE OK ROCKに似たような曲を作ってて。

yusuke:僕が入ったときはカバーとオリジナルが半々ぐらいだったんですけど。いまとは方向性が全然違ったんですよね。ワンオク(ONE OK ROCK)みたいなラウドロックだったから。

れいゆう:歌詞も、俺は英語とか全然喋れないのに、英詞を使ってたんです。

ショーン:何を言ってるかわからなかったよね(笑)。

れいゆう:ただの憧れだけでやってたんですよ。でも、本気でバンドをやりたいなと思い始めてからは、やっぱり売れたいと思って"どこの層を狙いたいか"みたいなのを考え出したんですよ。俺はみんなが楽しんでる姿を見るのが好きだから、四つ打ち系の楽しそうなバンドを見たりするなかで、こういうふうになりたいなって思うようになったんです。それをみんなに言って、いまのかたちになりましたね。

-じゃあ、狙う層っていうのはフェスとかに遊びに行くようなロック・ファンですよね。

れいゆう:そうですね。

-そういうバンドの指針みたいなのは、れいゆうさんが発信することが多いですか?

れいゆう:だいだい、最初に言い出すのは僕ですね。

ショーン:バンドの方向性は徐々に掴めていったんですけど、れいゆうの人間的なところも大きいと思います。れいゆうはライヴでもアグレッシヴに動いてたりとか、どっちかと言うと、かっこつけるというよりは楽しませる方が向いてるんです。

yusuke:そうだね。

ショーン:それで自然と曲もそういうものを目指すようになってきましたね。

yusuke:だから1年前に出した1stアルバム『KARAYABURE』は曲も全然違いましたし、やっと自分たちのスタイルができあがってきたのかなと思います。

れいゆう:固まってないときは、結構ヤバかったよね(笑)。

-たしかに、「Let's c'mon Party!!」(2015年リリースの1stシングル『BREAK OUT/Let's c'mon party!!』収録曲)なんかは明るいパーティー・ソングだけど、「ANOTHER」(2016年リリースの1stアルバム『KARAYABURE』収録曲)とかはラウドでかっこいい曲でしたよね。

れいゆう:そのころはまだ自分たちのやりたいことがわかってなかったんですよね。どっちがいいのかなっていうのを試行錯誤してたんですけど、そのあとに『KARAYABURE』っていうアルバム収録曲で、MV曲にもなってる「sense of fun」ができたときに、そっちの楽しい路線の方が自分たちに合ってるんじゃないかなと思うようになったんです。

ショーン:あれから方向性がわかったところがあるよね。