Japanese
OZ RAM INDIO
2017年05月号掲載
Member:Meg(Vo) KaeDe(Gt) rhythm(Ba) Rin(Dr)
Interviewer:山口 智男
18歳のヴォーカリスト Megを擁する男女混成ラウド・ポップ・バンド、OZ RAM INDIOが満を持して、初の全国流通盤となる3rdミニ・アルバム『NAKED』をリリース。もともと、軸足を置いていたラウド・シーンから徐々に広げてきた活動は、ポップさとキャッチーさを意識したという『NAKED』をきっかけに、より多くのリスナーに届きそうだ。本誌初登場となる今回は新作の話のみならず、結成にまで遡って、全然違うバックグラウンドを持ち、それぞれに活動していたメンバーがバンドとしていかに絆を結んでいったかについても訊いた。
-ONE OK ROCKを聴いて、バンドをやりたいと思ったMegさんがKaeDeさんに結成の話を持ち掛けたことが、OZ RAM INDIOのそもそものスタートだったそうですね?
Meg:それまではオケをバックにひとりで歌っていたんですけど、物足りなかったんです。でも、バンドならもっとエモーショナルに感情表現ができるんじゃないかと思って、同じ場所でストリート・ライヴをやっていたKaeDeを知り合いに紹介してもらいました。ギターも上手いし、作曲もできるし、気になる存在だったんですよ。
KaeDe:ソロで歌っていたMegと、男ふたりでデュオをやっていた僕がバンドを始めて、うまくいくだろうかっていう心配はあったんですけど、女性ヴォーカルだし、若いし、面白いことができるかもしれないからやってみようと思いました。ただ、バンドってなるとやっぱり勝手が違って、曲の良さもさることながら、一体感とか熱量とかをライヴで見せることも同じぐらい重要なんだと始めてから気づかされて。そういう感覚で活動をしたことがなかったので、ホント、イチからのスタートでしたね。
-そこにKaeDeさんのサポートをやっていたRinさんが加わったと。Rinさんはドラマーだから、やっぱりバンド志向だったんですよね?
Rin:実は自分のルーツは、中学の吹奏楽部。もっと遡れば、小学校の鼓笛隊。そこでバスドラを叩いてたんですよ。そこからドラムに魅力を感じて、ずっと活動してきました。高校でもドラムができるから、軽音楽部に入ろう、バンドに入ろうって感覚でした。バンドがやりたいからドラムをやろうではなかったんですよ。だから、このバンドに誘われたときも、自分に居場所があるのかなと思いました。そういう意味では、KaeDeが言ったようにイチからのスタートだったんですけど、バンドってやっぱり自分だけのものじゃないから、そこが面白いと思いました。
-そういう3人が集まって、最初からバンドとしてうまくいきましたか?
Rin:それぞれが好きな音楽も違ったから、アプローチも違ったし、どこに基準を置いてやるかって、みんな探り探りでしたね。それが結成から2年ぐらい続いたのかな。
Meg:こういう曲をやりたいって、私が我を出すようになってから変わったのかな。あとはrhythmが加入してから――
Rin:あぁ、それも大きいかもしれない。実はもっとテクニカルな人も含めて、rhythm以外にも候補はいたんですよ。でも、技術よりもバンドに合うか合わないかが重要だった。
Meg:rhythmは向かうベクトルが一緒だったんです。
-rhythmさんは加入して1年ぐらいだそうですね?
rhythm:今度のレコ発(※5月27日より東名阪にて開催する"NAKED SENSATION")でちょうど1年になります。ベースは小学生のころからずっとやっていて、いろいろなジャンルのバンドで弾いてきたんですけど、ちょうど自分がヴォーカルを務める新しいバンドを始めたとき、その最初のライヴを観に行きますと3人から連絡があって。"え、何? 何? そう言えばOZ RAM INDIO、ベースが脱退するよな。え? まさかまさか。新バンドの初ライヴでまさかねぇ"と思っていたら、"うちでベースを弾いてください。サポートは認めません。加入してください"って言われて、悩んだ末に最初は掛け持ちでやっていたんですけど、去年の秋にOZ RAM INDIOの1本に絞ることに決めました。
Meg:Twitterで"本当は激しい音楽をやりたい"とか、"SLEEPING WITH SIRENSが好き"とかって呟いていたんですよ。じゃあ、こちら側の人間だ。1回、ライヴを観てみようって観に行ったら、演奏している姿も含め、うちらに合っていたんですよ。
-さっきMegさんが、"こういう曲をやりたい"って言うようになってから、方向性が定まっていったとおっしゃいましたけど、具体的にはどんな曲をやりたいと?
Meg:自分はやっぱりR&Bをずっと聴いてきたので、その要素を取り入れた方が自分らしさが出るし、バンドで一番、色が出るのはヴォーカルなので、そこはがっつり自分を出していこうと意識を変えていったんです。それと共に歌詞も等身大になりました。10代にしか書けないこともあるから、自分と同世代のリスナーに共感してもらえるような歌詞を、ありのままに書いてみようと思いました。
-聴いてきた音楽のジャンルが、みなさん全然違うそうですが、それぞれにどんな音楽を聴いてきたんでしょうか?
Meg:私はBritney Spears、Christina Aguilera、Rihanna、Madonna......ホント、洋楽ですね。
KaeDe:逆に、僕は邦楽が大好きなんですよ、最近聴いているのがBUMP OF CHICKEN。もともと、ゆずから始まって、GLAY、L'Arc~en~Ciel、Mr.Children......ずっとその路線です。もちろん、勉強としてメタルを始め、みんなが好きな音楽も聴いていますけど。
-え、もともとメタルは聴いてなかったんですか? ギター・プレイからはメタルの影響が感じられますけど。
KaeDe:あ、でもギタリストとしてはネオクラも聴いていました。ANGRAとか、Yngwie Malmsteenとか、STRATOVARIUSとか。そこは分けて聴いてましたね。
-Rinさんはプレイを聴くと、明らかにメタル好きですよね(笑)?
Rin:中学生のころはMETALLICA、SLIPKNOTとか。なかでもTRIVIUMが大好きで、寝るときも聴いてました。
KaeDe:ヤバいだろ。
Rin:いや、むしろ落ち着くんですよ。そういう人間なんです(笑)。
rhythm:私は何でも聴きます。何でも好きなんです。ラジオを聴きながら育ったんですよ。番組によって、かかる曲が違うじゃないですか。それを聴きながらベースを弾いていたんです。だから、ファンクも好きだし、R&Bも好きだし、アイドルも好きだし、聴かないと言っていた音楽も1ヶ月後には普通に聴いているってこともしょっちゅうなんですよ。
-尊敬しているベーシストは?
rhythm:亀田誠治さん。東京事変はもちろん、亀田さんが携わっている楽曲のベース・ラインはズルいなっていうのが多い(笑)。聴いていて気持ちいいって思うのは、亀田さんとSCANDALのTOMOMIさん。SCANDALの楽曲は小中学校時代、ずっとコピーしてました。
-それだけバラバラだと、やはりMegさんがバンドの顔として引っぱっていかないと。
Meg:今回の楽曲は特に、私が"こうしたい"、"ああしたい"と言いました。そのとき、一番重視したのはキャッチーさとポップさ。それと、アルバム1枚聴いても飽きないこと。だから、いろいろな要素を足しました。どポップな曲はもちろん、今回、バラードも入っているし、ラップも加えているし。
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