Japanese
fhána
2017年05月号掲載
Member:佐藤 純一(Key/Cho) yuxuki waga(Gt) kevin mitsunaga(PC/Sampler) towana(Vo)
Interviewer:吉羽 さおり
-すごい勢いで再生回数が伸びていきましたが、何が大きかったんでしょう。
towana:何なんでしょう?
佐藤:踊ってるから?
towana:あの拙い踊りが面白いんですかね(笑)。
yuxuki:もちろん、バズってほしいなと思って作ってはいたんですけど、思ったよりもいったなって。踊ろうっていうのは、最初にあったんですよね。
佐藤:そうですね、むしろ踊らなきゃダメだよくらいな(笑)。
-towanaさんのメイドさん姿も似合ってましたからね。
towana:頑張りましたよ、みんな(笑)。
yuxuki:あのビデオで、kevinの人気が上がっている気がするんですよねぇ。
kevin:そうなの?
yuxuki:あの金髪のお兄さん、っていう感じで。
towana:もともと人気でいらっしゃいますよね(笑)。この4人の中では。
yuxuki:キャッチーだしね(笑)。
kevin:目立つんでしょうね、この髪型だし。
towana:楽器も、何やってるのかわからないしね(笑)。
kevin:あの人、何なんだろうっていうのが一番でかいかもしれない(笑)。
-fhánaってこういう4人がやっているんだなという、バンドとしてのキャッチーさも、今まで以上によくわかるMVだったと思います。
佐藤:fhánaのバンドの良さを、いい意味で最大化できたかなって思いますね。fhánaは実際に仲もいいんですけど、ファンの人からは、"fhánaって、わちゃわちゃしてて、仲が良さそうでいいよね"と言われたりしていて。そういう雰囲気がMVにも出ているというか。結成のときのストーリーも織り込みつつ、4人でのわちゃわちゃ感を出しているので(笑)。そのfhánaらしい雰囲気が、うまく表現できたのかなって。あの、メイド喫茶でオルゴール回しているところから始まるじゃないですか。あれは、実際にfhánaを男3人で結成したときに、秋葉原のメイド喫茶でバンドやろうぜって話をして、"CLANNAD"ってアニメの「だんご大家族」(※2007~2008年に放送された第1期エンディング・テーマ)っていう曲のオルゴールをなぜか回していたんです。
kevin:実話なんです。
佐藤:それを盛り込んでいるんですよね。そのあとにtowanaが入って、今の4人になってという流れにあのMVもなっているんです。
-さすがにtowanaさんは本物のメイドさんではなかった(笑)。
towana:なかったです(笑)。
-4月から5月にかけて、ツアー"Looking for the World Atlas Tour 2017"もスタートしますし、fhánaがどんなライヴをするのかって新しいお客さんが観に来てくれたら、あのMVやダンスも正解ですしね。またここからの活動として、バンドの見え方だったり、活動を広げていく新しい視点はありますか。
towana:このツアーで私たちもそれを模索するというか、探すというか。ファンのみなさんと作ったライヴで、どんなものが見えるか、それが次のアルバムにどうやって繋がっていくかなっていう楽しみはありますね。
yuxuki:「青空のラプソディ」で聴いてくれる人が増えたというか、広がりは感じたので、そこを閉じないようにしたいですね。今のオープンな空気感を保って、ツアーをやって、フィードバックもらって。それを次のアルバムで最大化できればいいなと思います。
佐藤:新たな視点というか、自分のために音楽を作るというよりは、人のために作るという意識はかなり芽生えつつあって。そっちにシフトしてきている気はしますね。
-佐藤さん自身、開かれた感もあるんですか?
佐藤:開かれたというか、みんなのために頑張りたいなという気持ちになったというか。
-音楽の役割が、少し広がりましたかね。
佐藤:例えば"この曲を聴いて救われました"とか"元気が出ました"っていう話があるとして。でもそれって、人を元気づけるために作った曲ではないんです。それが結果的に、感動して元気になってくれたり、勇気づけられたなら、すごく嬉しいんですけど、そのために作っているわけではないっていう、ちょっと捻くれたスタンスだったんですけど。でも今はもっとシンプルに、いや、元気になってほしいなって。そういう気持ちになったという感じですね。
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