DISC REVIEW
Japanese
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fhána
What a Wonderful World Line
グレーの単色の世界から、カラフルに色づいて躍動していく。その昂揚感を持った「The Color to Gray World」に始まり、全14曲、うつむく顔を引っ張り上げる曲が並ぶ2ndアルバム。細やかなアレンジが施され、ときにオーケストラのように、鍵盤とエレクトロ的な音響とバンド・サウンドが重厚に絡み合い、壮大なポップ・ワールドを生み出しているのはfhánaらしいところ。内省的な、心の陰りに寄り添う繊細さがあり、同時にとても爽やかに外へと飛び出し、風を浴びる感触も強い。towanaのハイトーン・ヴォイスも、風に乗る心地よいスピード感と晴れやかさが増している。ポジティヴな輝きを増した歌で、上手さよりもエモーショナルで高い温度が、今作では引き立っている。バンドとして、アクセルを踏み込んでリスナーの心に飛び込んでいくアルバムだ。
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