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INTERVIEW

Japanese

OKAMOTO'S

2016年06月号掲載

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Member:オカモトショウ(Vo) オカモトコウキ(Gt) ハマ・オカモト(Ba) オカモトレイジ(Dr)

Interviewer:石角 友香

-さっき言ってたレッチリ感というのは?

ハマ:レッチリの『One Hot Minute』(1995年リリースの6thアルバム)のようなわかりやすくてカッコいいリフをやろうと話していたので。だったらやっぱり『Californication』(1999年リリースの7thアルバム)まではいかないでしょって。一番やんちゃなのはなんだろう?ってところから考えて、レッチリにDavid Navarro(Gt)がいたころの"エセ・ハード・ロックの様なものをやろう"という会話の中から始まったのかもしれないです。『OPERA』は音を重ねることも多かったので、楽器が各パートひとつずつあればできるような曲がいいね、という中でチャレンジしたかったんです。

ショウ:今回は"リフ"と"歌"ですね。歌というか、メロディの良さを考えながら制作するということが『OPERA』までずっと続いていたので、よりバンドらしく、ギター・リフとヴォーカルが叫んでいるような作品にしたいという気持ちはありました。

ハマ:"日本のロックにはリフがない"ってNAOKIさんが言ってたね。

コウキ:リフがあって、そのあと歌が流れてきて――というのがひとつのロックの形ですが、そうではなくて歌謡曲の様な楽曲が日本には結構あったりするから。そうじゃない形をやったらいいよと言ってくれました。

ショウ:あと俺の歌が"珍しい"と言われました。例えば"氷室京介さんが好き"という事が根にある人は日本語で歌うときに色をつけて歌う人が多いらしく、それに対して俺の歌は英語で歌うようにすごく素直に歌うから珍しいけど、そういう人はポップスに向いていないらしいんです(笑)。だからこそ"そういう人はロックを歌うべきなんだ。ショウくんは絶対にリフと歌の曲が合うよ"とアドバイスを頂いて。それがちょうど「BROTHER」を一緒にやることが決まったタイミングで言われたことでもあったので、"なるほど、リフと歌か"とすごく納得しました。

-スキル云々とかバックボーン云々を超える軽快な新しさがありますね。

ハマ:今回は"カッコいいですね"と言ってもらってお終いでいいんです(笑)。

-イマジネーションに富んだシングルで、"いちいちOKAMOTO'Sってこういうバンドでとかいうのめんどくさい"みたいな(笑)。

ハマ&ショウ:(笑)

-そこにコウキさん作のガラッと雰囲気が変わるTrack.3の「なんかホーリー」がきますね。

ショウ:違う人が書いてる感がすごい(笑)。"なんかホーリー"ってタイトルがそもそもやばいよね(笑)。ギリギリ言ってもいいライン。

-コウキさん節が出てるんですけど、これ辣腕おっさんバンドで男のアイドルが歌ってるような謎な設定を感じるんです。

コウキ:「なんかホーリー」は、「Lagoon」とは逆の方向で演奏を聴かせにいってるという意味で、実は同じことをやろうとしてるんです。「Lagoon」は文字数が多くてラップ的なリズムで演奏と同化していますが、「なんかホーリー」は文字数が少なく、テクノ的に同じことを何度も繰り返しす演奏がカッコいいというところを目指しています。なので結果的にやろうとしてることが近いというか。

-なるほど。全体的にいい意味で今の日本では浮くシングルなのかも。

ショウ:日本の音楽シーンや時代のことなどはまったく考えてないですね。そういうことを考えずに作った方が47都道府県を回ったときに"きっといい方向になるだろう"と思っています。

コウキ:日本人はカテゴライズしたがる節があるので、"このバンドはこういうシーンに属していて、こういう音楽をやっている"と言いたくても、このシングルはすごく表現しづらいだろうと思いました。

ハマ:またそのカテゴライズがダサいと言い始めると思うよ。

レイジ:もうすでにそんな感じがするしね。