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INTERVIEW

Japanese

OverTheDogs

 

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Member:恒吉 豊(Vo/Gt) 樋口 三四郎(Gt/Cho) 佐藤 ダイキ(Ba/Cho) 星 英二郎(Key/Cho)

Interviewer:蜂須賀 ちなみ

そっぽ向いてるのに何かに期待していたり、お腹の中は愛でいっぱいなのに思わず毒を吐いてしまったり。捻くれた性格さえもそのまま出しているようなこのバンドの音楽は、ある意味最もピュアなのかもしれない――3月16日にOverTheDogs(通称:オバ犬)がリリースするミニ・アルバム『WORLD OF SNEEZER』を聴いてそう思った。だからオバ犬の音楽は聴き手から"近すぎも遠すぎもしない"という絶妙な温度感と距離感でそこにい続けてくれるのだ。Skream!初登場となる今回は、メンバー全員へのメール・インタビューを敢行。歪でポップなこのバンドの生態を探っていこう。

-まず最初におうかがいしたいのですが、改めて、みなさんは今どんな心境で音楽に向かっていますか?

恒吉:誰よりも楽しむ。聴いてくれた人が"この曲に出会えてよかった"と思ってくれたらいいなあ、と思いつつ。

佐藤:ゼロな距離感。ステージと客席って分かれてるけど同じ場所で同じ時間を一緒に楽しみたい、一緒に遊んでいたいので。

星:自分が音楽に求めてることをなんとなく織り交ぜて伝わったらいいなと思っております。

樋口:僕が今までもらった感動たちを、僕なりの形で次の人に伝えたいなと。

-今作の制作時期はいつごろでしたか?

恒吉:レコーディングは、冬。冬も生き抜く虫はすごいと思う。

-その時期はどんな音楽を聴きながら過ごしていましたか?

恒吉:んー。いろいろ聴いたけどCreepy Nutsさんとか、聴いてた気がします。

佐藤:もうひたすらレコーディングの曲ですね。

星:THE HIGH-LOWSさん。

樋口:とんねるずの「ガラガラヘビがやってくる」(1992年リリースのシングル表題曲)はマストで。

-本作は特にアレンジが多彩になった印象があります。演奏をするうえで、1番苦労したのはどの曲ですか?

恒吉:たぶん、どの曲もピアノで星君(星 英二郎/Key/Cho)が苦労したと思う(笑)。タッチ感とか、結構細かくお願いしたので何度も録り直してもらいました。

佐藤:特にどの曲がというのはないのですが、全体を通して雰囲気を明るくしてました。なんかレコーディングってピリッとした空気感があるんですが、そういうの苦手なんですよね(笑)。だから常に馬鹿なことをしてました。声枯れましたけど(笑)。

星:Track1.「くしゃみ」です。手癖じゃない、頭の中のどこにもないフレーズばかり作ってしまい、てんやわんやでした。

樋口:レコーディングは自分のプレイが鮮明に聴けちゃうので、リハとかで"こんな感じ"ってなんとなく弾くと痛い目をみます。なかでも、Track4.「マシュマロガール」のエレキで苦戦して、録るのに700年くらいかかりました。

-楽曲のアレンジはどのようにして考えているのでしょうか?

恒吉:最初、イメージができたらギターと歌だけ録って、そのあとどの楽器も比較的得意な星君が基盤を固め、そこからさらにみんなで詰めていく感じです。

-普通の人がやらないような言葉遊びを含んだ歌詞もOverTheDogsの特徴かと思いますが、歌詞はどのようなときに思いつくのでしょうか?

恒吉:悩みが少ないときですかね。心に余裕があるときは、面白い言葉が出てくる気がします。

-ミニ・アルバム『冷やし中華以外、始めました。』(2014年リリース)以降、音楽系のデザインを多数手掛けているイラストレーターのフクザワさんがアートワークを制作なさっています。どういったきっかけがあってコラボをするようになったのでしょうか? また、フクザワさんのイラストとOverTheDogsの音楽の共通項を強いて言葉にするなら何でしょうか?

恒吉:BOMIちゃんというアーティストに"ふたりは絶対仲良くなれるよ!"という感じで紹介してもらいました。共通項は"光も影もある"感じですかね。