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INTERVIEW

Japanese

GOOD BYE APRIL

2016年03月号掲載

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Member:倉品 翔(Vo/Gt/Key) 吉田 卓史(Gt) 延本 文音(Ba) つのけん(Dr)

Interviewer:山口 智男

エヴァーグリーンなポップ・ソングを追求する男女4人組、GOOD BYE APRILが結成から5年、満を持して1stフル・アルバム『ニューフォークロア』を完成させた。楽曲至上主義を貫き、曲を磨き上げるためにバンド・サウンドにはこだわらないアレンジにも挑んだという。しかし、メンバー4人に話を訊いてみると、いろいろな音楽の要素が入り混じる多彩な12曲は、やはりこの4人だからこそ作ることができたものであるようだ。楽曲の魅力を感じる一方で、『ニューフォークロア』が予感させるバンドの今後の飛躍が楽しみだ。

-結成は2011年だそうですね。どんなふうに始まったんでしょうか?

倉品:延本と僕はもともと別々のバンドにいて、そのバンド同士でよく対バンしていたんです。ちょうど同じぐらいのタイミングでそれぞれのバンドが解散して――それが2010年の10月ぐらいだったんですけど、延本が(大阪から)上京すると聞いたので、バンドをやらないかと声をかけて。そこからつのけんをセッションで見つけて、半年ぐらいその3人で活動しながらギタリストを探してて、2011年の6月に吉田君が加入しました。

-倉品さんと延本さんが前にやっていたバンドはGOOD BYE APRILの音楽性に通じるところがあったんですか?

倉品:当時から自分で作曲していたので、楽曲は通じるところがあると思うし、実は前のバンドでやっていた曲も今作に1曲だけ入っているんです。だから自分の中では前のバンドの延長線上にあると言うか、繋がっていると思います。ただ、前のバンドは高校のときの仲間とやっていたので、どういうサウンドにしたいとか、どういう音楽性にしたいとか、そういう具体的なことはまだ自分でもわかってなかったんです。当時、ギター・ロック系のバンドが流行っていて、そのシーンの第一線で活躍していたバンド......例えばBUMP OF CHICKEN、ELLEGARDEN、RADWIMPS、ASIAN KUNG-FU GENERATION、あとは小学生のころからずっとスピッツが好きで、その影響でギター・ロックをずっとやっていたんです。前のバンドが解散してGOOD BYE APRILを始めるにあたっても、これまでと違う音楽をやるというわけではなく......バンド的な音楽の方が自分には合っていると思っていたので、またバンドを始めたという感じですね。

延本:私が前にやっていたバンドでは"残響レコード"に推薦されるような音楽をやっていて(笑)。だから全然このバンドとは違うと思います。ガールズ・バンドだったんですけど、ヴォーカルの子がかわいらしいのに芯のある声で、結構激しい歌を歌っていたんです。一応、歌が中心のいい曲も普通にあったんですけど、ステージ・アクションが激しいうえに変拍子でノリにくい曲もあって。このバンドの音楽性から考えると、おかしいですよね(笑)。それでそのバンドが解散して、どうしようかって考えたとき、9mm Parabellum Bulletあたりの音楽とかプログレとかも好きだったんですけど、次のバンドはプログレじゃなくて、歌が中心のバンドがいいと思ったんですよ。

-つのけんさんとの出会いは?

つのけん:当時、通っていた専門学校のスタッフから、"こういうバンドがいるんだけど、セッションしてみない?"って紹介してもらったんですよ。もともと、スキマスイッチさんとかaikoさんとかJ-POPが好きだったんですけど、音源を聴かせてもらったとき、ラッシー(倉品)の声に惚れて、ぜひセッションさせてくださいって。それが最初でした。自分以外にも何人かのドラマーとセッションしてたので、他の人には絶対負けたくないと思いましたよ。

倉品:つのけんは唯一、コーラスまで完璧だったんです。あ、この人絶対歌が好きだなって思いました。それと圧倒的に歌いやすかったんです。それが決め手でした。

-最後に加わった吉田さんは今回、アルバムを聴かせていただいた印象と、今日お会いした印象からひとりだけバンドの雰囲気とちょっと違うなぁと。ひとりだけやんちゃな感じですよね(笑)?

吉田:そんなやんちゃじゃないんですよ(笑)。この髪形も最近したばかりで。

倉品:ホントは全然そういう感じじゃないよね。人柄は僕らに近いんですけど(笑)。たまたま4人の中でこういうことが1番できる人だったんですよ。キャラ的に(笑)。

-音楽的にはどんなバックグラウンドを?

吉田:音楽は好きですけど、フリークではないですね。好きなギタリストもあまりいないし、誰が好きなの?と聞かれても、うーん......となる。ギターを始めたきっかけはHi-STANDARD。そのころはMONGOL800も流行ってたんで聴いてましたね。洋楽だったらGREEN DAY、SUM 41。高校に入ってからは、洋楽が好きでJ-POPをダサいってバカにしているような人間でした(笑)。今思うと、ホントすみませんって感じなんですけど、RED HOT CHILI PEPPERSを始め、ちょっと激しい音楽が好きでしたね。

延本:でも、私が(吉田に)知り合ったころやってたバンドは歌モノのバンドだったんですよ。

吉田:ギター・ロックのね。

延本:私はそんなにそのバンドに思い入れはなかったんですけど(笑)。彼は先輩のわりに気さくな人だったんですよ。

吉田:先輩のわりにっておかしいだろ(笑)。

延本:彼がライヴハウスの楽屋でスピッツの「ロビンソン」(1995年リリースの11thシングル表題曲)をアコギで弾いてたんです。それが良くて、記憶に残ってたんですよ。彼は洋楽のパワーのある音楽が好きなんですけど、根は1番繊細。意外と几帳面なんですよ。アルペジオも正確だし、私たちと合うんじゃないかなって。