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INTERVIEW

Overseas

THE VACCINES

2015年06月号掲載

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Member:Freddie Cowan (Gt)

Interviewer:山口 智男

-そう言えば「Handsome」とTrack.2「Dream Lover」のミュージック・ビデオは何かの映画のパロディっぽいですね?

ちょっと現実離れしたものをやってみたかったんだよね。"そのへんにいる兄ちゃん"みたいな感じのものにはしたくなかった。正義の味方になったりとか、おかしなものを作ってみようって話になったんだ。カンフーとか宇宙とか出して。普段生きている世界にはいたくなかった。ちょっと現実逃避したらどうなるかなと思って。実際とても楽しかったよ。衣装作りもね(笑)。みんな、「Handsome」で着たボンバージャケット(=スカジャン)を欲しがっていたよ(笑)。自分の世界の中にまたこういう世界を作るのは楽しかったな。

-ええ、別の一面が見られました。それにボンバージャケットもさることながら、あの中華っぽい衣装も似合っていましたよ(笑)。

(笑)あのときは寒かったよ。撮影はニューヨークでやったんだ。とにかく寒かったね。最後の路地裏での乱闘シーンは朝4時くらいに撮ったんだ。俺たちは大したことなかったけどね。大変なのは撮影クルーだよ! 本当によくやってくれたと思うね。

-7月には2年ぶりの来日がフジロック出演という形で実現しますが、前回の思い出って何かありますか?

2012年がサマーソニックで、フジロックはいつだったかな?(2011年)本当に楽しかったよ。面白い話があって、ホテルを出て会場に着いたら、すでにセキュリティ・ガードがいたんだ。何でだろう? と思ったら、"ONE DIRECTIONのセキュリティ・ガードです。下見に来ました"って言うんだ。やつらはギグを観に来るだけだったんだけどね。で、やつらがライヴを観にきてくれて、そのあとカラオケにも一緒に行ったんだ。楽しかったよ。あ、これはフジロックではなくて、前回日本に行ったとき(2013年)の話だけどね。すごくいい奴らだよ。

-新作を聴く限り、ライヴのやりかたも若干変わりそうですね?

そうだね、もちろん。前のアルバムでのやり方に戻るっていうのは好きじゃないし。今は演奏が楽しいよ。前よりちょっとだけ賢く、うまくなったのかも知れない。音も良くなったしね。今は新曲をやるのが1番楽しい。

-新曲はどれくらいやりそうですか?たくさんやります?

もちろんだよ! 古い曲が大半で新しい曲は数曲しかやらない、っていうのは好きじゃないんだ。新曲中心で、古い曲が数曲でないと。

-それは楽しみですね。ところで6月にはアメリカのニュージャージーでMUMFORD & SONS主催の"Gentlemen Of The Road Stopovers 2015"に出演します。Justinは以前、MUMFORD & SONSのメンバーと一緒に暮らしていたこともあったんですよね?

そうなんだよ。JustinはWinston MarshallとMarcus Mumfordと住んでいたことがあるんだ。奴らとは長いつきあいでね。もちろんJustinが1番つきあいが長いけど。Justinを通じてだけじゃなくて、共通の友人が多いんだ。ロンドンのミュージック・シーンは少人数のグループがいっぱいある感じで、そこからいろんなバンドが出てきた。THE VACCINES、MUMFORD & SONS、FLORENCE + THE MACHINE、Adele......みんな同じグループの出身みたいなものだよ。俺が以前プレイしていた相手がAdeleのファースト・ツアーの前座を務めたり、MUMFORD & SONSと一緒にやったりしているしね。そいつはAdeleやMUMFORD & SONSがパブでやったギグに出ていたんじゃないかな。Justinも初期にやったコンサートのひとつではMUMFORD & SONSとやったことになるんだ。あいつのバック・バンドに(MUMFORD & SONSのメンバーの) Ted DwaneやWinstonがいたからね。だからロンドンのミュージシャンのコミュニティは小さいんだ。みんなその後、活動の幅が広がった。すごいことだよね。

-最後に日本のファンにメッセージをお願いします。

また日本に行けることになって、みんな本当に楽しみにしているんだ。2年は長すぎるからね。日本は世界の中でもユニークなところだと思う。フジロックなんて別の惑星にいるんじゃないかって感じだったしね。時差ボケさえ何とかすれば最高の経験をすることができる場所なんだ。だから今回もものすごく楽しみだよ!