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INTERVIEW

JapaneseOverseas

aquarifa

2015年04月号掲載

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Member:岩田 真知 (Vo/Gt) 松川 真也 (Gt) TAKUTO (Ba) リンタロウ (Dr)

Interviewer:吉羽 さおり

-そして、最後の曲「321」もこれまでなかったタイプの曲ですよね?

TAKUTO:まさに(笑)。

松川:これは1番苦戦したというか。真知から弾き語りの音源が送られてきて。スタジオ前に"買い物行ってくるわ"って、聴きながら行ったんですけど。聴いた瞬間にいい曲過ぎてびっくりして、震えるくらい衝撃を受けて。で、スタジオに帰ったときに、"これ、いい曲すぎるんだけど!"と言いましたね。

岩田:いつも音源を送ると、みんなスタジオ前に聴いてきてくれて反応があったり、反応がなければあんまりだったんだなって感じなんですけど。特にこの曲も反応がなくて、"イメージも今までと違うしな"と思っていたんですけど、急に帰ってきて(笑)。

リンタロウ:でも、最初の弾き語りのものをなかなか超えられなかったね。

松川:やれどもやれどもダメで、何ヶ月もずっとやってた。ある程度バンドでこれかなっていうのができあがって、そこで石崎さんがスタジオに来てくれて5人で、コードからちょっとした和音の鳴りだったり、細かいことをいちからやって。レコーディングはいつもより時間がかかりましたね。この曲がきたとき、"これが柱になるだろうな"って次のアルバムが見えだした、そんな曲ですね。

-振り返ってみると、今作で岩田さんはかなり曲を書いていたんですね。

岩田:そうですね。生活が変わったこともあって、最初は生活に慣れなきゃいけない時期は曲が書けなかったんですけど。慣れてきて、活動していくうちに、自分の中でポンポン、ポンポン出てきた時期があって。そのときにたくさん書いていて。今回はその時期にできた曲が結構作品に入っているので。いい時期だっだんだと思います。

-松川さんもたくさん曲を書いていたんですか。

松川:同じくらい書いていました。ふたりでとんでもない量の曲を書いていたんですけど、前作『月明かりのせいにして』までは、僕が速い曲で真知がバラードみたいな、すみ分けができていたんですけど、真知も速い曲を書きだして。『月明かりのせいにして』が自分のやりたいことができていたので、そのさらに上をいきたくて。ちょっとうまくいかなくなりましたね(笑)。でも最終的に、今回のレコーディング前に自分の思っているような曲ができたんです。ただ今作には入らなかったんですけど、それは自信があるので待っていて欲しいですね(笑)。

リンタロウ:ちょっと温存したって感じですよね。

松川:若干ね。それは『月明かりのせいにして』以降ずっと目指していたことができたので、こういうスランプもよかったかなと。今回は真知の曲が中心になっていて、新たなaquarifaが見えたので。CDというよりは、短編小説集とでもいう世界がある。こういう機会にそれが見えてよかったですね。まあ、悔しいですけどね(笑)。

-ソングライターとしては強力なライバルがバンド内にいるということですしね。

松川:前作くらいから思っていたんですけど、心の中では負けたくないなって思ってるし。それが同じバンドにいるっていうのは、どのバンドにもあるわけじゃないと思うので。いい環境だなって思います。