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INTERVIEW

Japanese

メルヘンベリー

2014年11月号掲載

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Member:菊地 拓郎 (Vo/Ag) 荻原 稔 (Ba) 高瀬 優 (Dr) 曽根 克昭 (Gt/Cho)

Interviewer:奥村 小雪

-Track.5「ネバーランド」はローファイでキラキラしたギター・サウンドがすごく心地いいです。

菊地:ディズニーが好きなので、ディズニーっぽい世界をイメージした曲を作りたくて。"こういう曲を作ろう"って曽根君がギターで弾き語ったものがあって、それがネバーランドっぽいなと自分で思ってそのままタイトルをつけた感じですね。でもネバーランドだけをイメージしても、それはただのディズニー・ソングなので、ディズニーの世界+どうしてディズニーが好きな自分がいるのかとかを入れました。やっぱり、夢に浸っていたい自分とか、心の隙間をちゃんと埋めてくれるものを必要としているからなわけで。そのぐらい現実はつらいものでっていうことを歌ってます。"心のピースを埋めていたい""心にぽっかりあいてしまった穴を埋めたい"っていうような歌詞にしました。

-Track.6「たどりついたらいつも雨降り」は、タイトルからまずザ・モップスの「たどりついたらいつも雨ふり」を思い浮かべたんですが、この曲は吉田拓郎さんが作詞作曲をされて、その後吉田さんご自身もセルフ・カバーでリリースされてますよね。

菊地:タイトルはまさに吉田拓郎さんのあの曲が好きなので付けました。もともとは僕が弾き語りっぽく作ってて、それにバンド・サウンドを乗っけた感じです。スカイツリーができる前に作ったんですけど、スカイツリーができていく様子を見てて、東京タワーができるころを描いた映画の"ALWAYS 三丁目の夕日"のような世界って、現代でも同じような気持ちになってるのかなと思って。みんなで同じものに注目して、みんなで盛り上がって、みんなで見守って、みんなが温かい気持ちになれる感じの、そういう雰囲気を曲にのっけたらいいかなと。みんなそれぞれ人生のストーリーがありますから、電車に乗ってそれを見ながらすごい切ない気持ちになったりする人とかもいると思うので、サビではマイナー・キーにして、ちょっと切ない感じにして。

-その切ない気持ちになっているのは歌詞に出てくる"君"ですか?

菊地:そうですね。「妖艶少女」と被るんですけど、メインとなるのはひとりの女の子で。その子が常磐線に乗ってスカイツリーを見ながら、自分の描いている理想と現実のギャップに切なくなっていく気持ちを歌ってます。「ネバーランド」みたいに、自分の"シンデレラストーリー"みたいなものを描いていたのに、実際はちょっと違うみたいな。

-なるほど。みなさんがアルバムの中でお気に入りの曲を選ぶとすれば?

高瀬:基本全部好きなんですけど、挙げるとすればMVを公開してる2曲が好きですね。「妖艶少女」の方はバンド・サウンドのかっこよさが出た作品になってると思いますし、「たどりついたらいつも雨降り」は聴きやすいメロディでアコースティックな感じも出てるので、このバンドの持ってる良さが1番出てる2曲かなって。

荻原:僕も高瀬君と同じですね。

曽根:俺は「psychosis」ですかね。自分の中のアイディアで画期的な部分があったので、印象深いものではありますね。最近は「たどりついたらいつも雨降り」も好きです。

菊地:曽根君は昔(「たどりついたらいつも雨降り」が)嫌いだったんですよ(笑)。

曽根:昔は"こんなのはやらねえ"って言って結構放置してましたね。

菊地:もともと好きな音楽が違うので、「たどりついたらいつも雨降り」みたいな曲って僕はすごい好きですけど、曽根君は弾くのすごいつらそうだったなって思いますね。

曽根:(「たどりついたらいつも雨降り」は)ウケが良くなってきたので(笑)。あとは「妖 艶少女」のオーセンティックな感じも好きですね。

菊地:僕は特に、どの曲もそんなに好きではないです。満足したくないので。今、さらに新しい「アンドロメダボーイ」という新曲があるんですけど、その曲の方がすきですね。でも3ヶ月経ったらほかにも好きな曲ができると思うし。全曲好きですけど、そんなに好きじゃないって感じです。

-今作のレコ発イベントを9月24日に行われていましたよね。ツアーはいつごろまで続くのでしょうか?

高瀬:ツアー・ファイナルを12月25日に渋谷Guiltyでやるんですけど、それまで都内近郊を中心に回る予定です。

-今後の展望をお伺いしたいです。

高瀬:まだまだ無名なバンドですが、せっかくCDを全国リリースするので、まずはたくさんの人に聴いてもらえたらなと。できればもっといろんなところでライヴをしたいですし、大きなフェスとかにも出たいです。今回のリリースをきっかけに僕らの音楽をできるだけ多くの人に聴いてもらいたいです。

荻原:大きい会場でいろんなお客さんを楽しませられたらなと思います。

曽根:僕はFUJI ROCK FESTIVALに出たいです。地元が会場の新潟っていうのもあるんですけど、FUJI ROCK FESTIVALって他のフェスに比べて音がいいんですよね。クリアでより伝えやすい環境だなと。

菊地:僕はステージ上で人生終えられたらなと。やれるところまでやりたいです。まだまだ僕らのことを知らない人の方が多いですから、クソだなって思う人もいれば、すごくいいって言ってくれる人もいると思うので、とりあえず知ってもらって、それぞれの人生の何かしらのきっかけになってもらえたらなと。もっと知ってもらえるように頑張ります。