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INTERVIEW

Japanese

shepherd

2014年03月号掲載

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Member:中野誠之 (Vo/Gt) 今村崇人 (Gt) 神尾将義 (Ba) 日下部順洋 (Dr)

Interviewer:山口 智男

BUMP OF CHICKEN以降と言える日本のギター・ロックの流れに位置しながら、そこに収まりきらない個性が感じられる4人組、shepherd。2007年の結成以来、一歩一歩、着実に歩みを進めてきた彼らが満を持して1stフル・アルバム『Mirror』を完成させた。鏡に映る本当の自分の姿をテーマに、今回、彼らが追求したのは"これがshepherdだ"と言える世界観と普遍の歌。さまざまな挑戦の連続だったというアルバムの制作を通して、自分が音楽をやる理由を改めて見出したという彼らにインタビュー。バンドの成り立ちにまで遡って話を聞いた。

-Skream!初登場なので、まずバンドの結成の経緯から教えてもらってもいいですか? 結成は2007年だそうですね?

中野:はい。僕が大学生の時、同級生3人と結成しました。その時のメンバーは、もう僕しか残っていないんですよ。何度かメンバー・チェンジしてるんですけど、大学を卒業する時には、もう日下部はいましたね。

日下部:うん。

中野:2年ぐらいスリー・ピースでやってたこともあるんですけど、その後、今村と出会って、神尾が入ったのは2012年?

神尾:うん、2012年。

中野:それで現在のメンバーが揃いました。

-バンドを結成した時から現在のようなサウンドを追求していたんですか?

中野:その頃からがらっと変わったということはないと思うんですけど、自分の中で作る曲の方向性は変わってきてると思います。以前は今ほど曲に込めるメッセージってことについては意識してなかったですね。それと、もちろん現在のメンバーになったことで、各々のプレイが加えるものは変わったと思います。

-今回、リリースする1stフル・アルバムを聴かせていただいて、日本のポップスとオルタナ以降のインディー・ギター・ロックの組み合わせという印象を受けました。そこがおもしろいと思ったんですけど、最初、中野さんがバンドを始めたとき、どんなバンドをやりたいと考えていたんですか?

中野:ギターを始めたきっかけは、邦楽のロックの影響だったんですよ。中でもBUMP OF CHICKENの詞の世界のオリジナリティとメロディの美しさにはかなり影響を受けました。だからバンドを始めた時は漠然とですけど、そういうものをやりたいと考えていました。ただ、こういうサウンドをやりたいというはっきりしたものはなくて、バンドを続けながら形にしていった感じです。メンバーそれぞれに加えるものによってもサウンドは若干変わってきたと思います。歌と詞の世界をメインにした音楽をいっぱい聴いてきたのは僕なんですけど、そうじゃないメンバーもいる。日下部はshepherd以前はインスト・バンドでドラムを叩いてたんですよ。だから、僕が作る曲と、そこに他の3人が加えるものの、ちょうどいいバランスの上に成り立っているものがshepherdの音楽なんだと思います。

-なるほど。では、3人はどういうきっかけでshepherdに加入することになったんですか?

今村:対バンしたのがきっかけですね。

神尾:それぞれに別のバンドをやってたんですよ。

-以前やっていたバンドが解散したとか活動休止したとかがきっかけでshepherdに参加した、と?

中野:そうですね。そういうきっかけが多かったですね。神尾がいたバンドは休止したわけではなかったんですけど、メンバーの都合で、たくさんライヴができなかったんですよ。そういうところを狙って......。

神尾:声をかけてきたんでしょ(笑)?

中野:そういう状況に加え、プレイヤーとして持っているものにももちろん目をつけて(笑)。