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INTERVIEW

Japanese

NOVELS

2014年02月号掲載

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Member:楠本 正明 (Gt) 竹内 真央 (Vo/Gt) 吉田 翔人 (Dr) 山田 裕起 (Ba)

Interviewer:奥村 小雪

-この3曲はオープニング・テーマになるということを意識して作られたのですか?

竹内:もちろん、この3曲は全て依頼をいただいてから作らせてもらったので、かなり物語の流れを参考にさせていただいて作っています。

-いつかはやってくる"死"と向き合った上で"大切に生きる"ことを歌った、Track.3「惑星パーティ」は2008年に自主制作音源としてライヴ会場限定でリリースされていますよね。バンドとしても最初期の楽曲だと思いますが、この曲が生まれた時のエピソードなどがあれば教えてください。

竹内:そうですね、これは"死にたくない、忘れたくない"というフレーズがなんとか聴きやすい曲の中に付着させられないかなぁと漠然的に思っていて作った楽曲です。自分の中では作曲した曲たちは自分の子供みたいなものとして一律平等なので、「惑星パーティ」も作った瞬間にこれと言って特別感みたいなのはなかったんですけど。メンバーに聴いてもらった時に、"これいいよ、これでいこう"みたいな感想をもらって、僕自身は"ああ、そうか"という感じでした。でも今となってはその瞬間にちゃんと認知され、この曲が生まれたのかなと思っています。

-NOVELSさんの楽曲を聴いていると、物語を読んでいるような感覚になります。特にTrack.4「星の標本」は絵本の世界に入り込んだような、どこか懐かしく、じんわり心に沁み入る楽曲だと思いました。この曲は2009年にリリースされた『鏡の国の二人 e.p.』にも収録されていましたが、アルバムに収録するにあたってアレンジなどは変えられたのですか?

楠本:基本的な構成は変わっていませんが個々のアレンジは若干変わっています。 録った頃からライヴを重ねていってライヴ中に"こういう弾き方やニュアンスの方がうまく聴かせられる"とかが出てきて、自然と以前録った時とは違うフレーズになってる部分があります。それも一緒に楽しんでもらえたらな、と。

-新曲のTrack.1「息もできないほど」と、Track.8「ネメシス」は、ライヴではすでに披露されているのでしょうか?

山田:「息もできないほど」は昨年末に地元で披露しました。初めてライヴで演奏して、より一層曲が輝いて生き生きとしたのを覚えてます。メンバー一同新曲を披露する時は緊張と興奮が入り乱れて感情が大変なことになってるかと。「ネメシス」はまだ1度もライヴでやってません。ヴォーカルの真央の弾き語りで聴いたデモの時から"ライヴですごくやりたい曲だ!"って一瞬でライヴ映像が見えた大切な曲なので、1日でも早くライヴで披露したいと思っています。

-Track.7「The Cave」は、跳ねるようなギター・サウンドと迫り来るベース・ライン、洞窟の中で響いているような錯覚に陥るバスドラの響きなど、全体を通してそれぞれの楽器が活きていて、凄く格好いいと思いました。この曲のテーマはどのようなものだったのでしょうか?

竹内:この曲のテーマはまさしく"洞窟"でした(笑)。心の中の洞窟の奥のほうで自分が変わっていってしまうことに怯えながら外の世界に向かって吠えているイメージですね。だからこの歌詞の中に出てくる"どっかの国の誰かさん"は自分自身です。

-Track.12「レムリア」は、"ハロー あの話をしよう"という歌詞から始まりますが、これは歌詞に登場する"女の子"と"男の子"が話しているのですか?それとも全く別の人物?具体的なストーリーなどがあれば教えてください。

竹内:えーと、もしかしたらこれ初めてお答えするかもしれないですけど(笑)、作中に出てくる男の子が大人になって孫に昔話を聞かせているという設定なんです。

-最後に読者に一言、メッセージをお願いします。

楠本:久しぶりのアルバム・リリース、さらにそれがベスト盤ということで、これまでに行けていない場所でライヴをしたいと思っています。 やはりCDだけでは味わえない何かがそこにはあるので、ぜひ足を運んでいただきたいです。

竹内:この『PROTOCOL』というアルバムは今の僕らの集大成であり、新しい僕らへのターニング・ポイントでもあります。ぜひ聴いてみてください。