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DISC REVIEW

Japanese

2015年12月号掲載

DANCE BOOK

NOVELS

『DANCE BOOK』

Release Date : 2016-01-13
Label : muff tone

NOVELSは特異なバンド・スタイルだ。竹内真央(Vo/Gt)の清涼感に溢れるヴォーカル、楠本正明(Gt)のブルース/ハード・ロックをルーツに持つ煌びやかなギター・ワークを武器に現在2人体制で活動を行う(ライヴはサポート・メンバーがつく)。インタビューでもわかる通り、現編成になって音楽的にはフレキシブルになり、今作ではさらに新たなフィールドに足を踏み入れた。ダンスをテーマに据え、ライヴで踊れるアッパーな曲調が揃い、1枚通して非常に華やかな作風になった。EDMも積極的に取り入れながら、ギター・ソロもふんだんに挿入している点は彼らならではのアプローチだ。各楽器の演奏も生々しく、カラフルな色彩感も眩しい限り。ラップを用いた「Mad Hatter」の遊び心溢れる曲調もハマッてます。(荒金 良介)

6月にアルバム『KICK BOOK』をリリースしたばかりの竹内真央(Vo/Gt)と楠本正明(Gt)によるバンド、NOVELSが早くも完成させたニュー・アルバム。ダンスをテーマにエレクトロと生演奏が融合した楽曲を聴かせている。怪しげなジャケットから受ける印象とは裏腹に清涼感溢れる爽やかな歌声は、すべての世代に受け入れられそうな暖かさを伴っていて心地良い。スケールの大きな音像のTrack.3「ヴァルプルギスの夜」は畳みかけるようなリズムと短いながらも間奏のギター・ソロが強烈に耳に残る。ファンキーな演奏とラップによるTrack.5「MadHatter」、豪快なTrack.6「We are the world's endnew order」など、ミクスチャー的な楽曲に彼らのサウンドの核が見え隠れしている。(岡本 貴之)