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INTERVIEW

Japanese

カフカ

2014年02月号掲載

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Member:カネココウタ (Vo/Gt) ミウラウチュウ (Gt) ヨシミナオヤ (Ba) フジイダイシ (Dr)

Interviewer:山口 智男

-これは個人的な感想なんですけど、今回のアルバムを聴いて、ひょっとしたら今の世の中に絶望しているんじゃないかってちょっと思ったんですよ。1曲目の「2036-introduction-」で今から20年後のことを語っているけど、彼は本当に20年後に未来があると思っているんだろうかって。

カネコ:それはナイスな考察だと思います(笑)。2000年代に入ったぐらいから、いつ地球は終わるんだろうって思ってるんですよね。

ヨシミ:半年に1回ぐらい、そういうことを言い出すんですよ。"どうせ世界は終わるよ"って。缶コーヒー1個買うのに"もったいない。あ、でも、どうせ世界は終わるかもしれないんだから、いいや"って。金遣いがちょっと荒くなった時期があったね(笑)。

カネコ:今は未来がどうとかそんなに考えてないし、絶望もしていないです。でも、2036年はそんなに遠くないので、それぐらいのことだったら考えられるかなって。想像できる範囲ってことで2036年なんです。今作っているものが20年後でもちゃんと熱を持ったまま残っていてほしいと思っていて。今回の作品は特にそうなんですけど、今ってデータ配信が多いじゃないですか。でも、自分はレコード盤とか好きなんで、もちろんCDも好きだしカセット・テープもいいと思うし、そういうものはなくなってほしくない。だから今回初めて紙ジャケにできたんですけど、個人的にはすごく嬉しいんですよ。そういうものって、きっと20年後もなくならないのかな。ジャケットにジャケットを触った汚れが残るって、ちゃんと聴いた跡が残るようでいいじゃないですか。最近は歌詞カードを見ない人が多いのかもしれないけど、何回も見たものは汚くなってて、後からその汚れを見ながら、何度も見たなって。そういうのは20年後と言わず、いつまでも残ってほしいですよね。

-アルバム・リリース後の活動予定は?

カネコ:これまでカフカを知らなかった人も含め、とにかくいろいろな人に聴いてほしい。リリース後のツアーでは今まで行けなかったところにも行く予定です。ライヴではピアノも弾きます。

-カネコさんも?

カネコ:そうなんですよ。弾けないけど、ピアノを買って、今、猛練習してます(笑)。その他、サンプラーを使ったり、ドラム・パッドを使ったり、メンバー全員、いろいろなことに挑戦します。

-あ、なるほど。新作の曲をライヴでやろうと思えば、ライヴのやりかたも今までとは変わるわけですね。なんだか、これからやりたいことがもっともっと増えていきそうですね?

カネコ:そうですね。今はまだ、新曲を作る時間はないから、次に何をやりたいってことはまだわからないですけど、その時やりたいことをやりたいと思います。それを全員で楽しんでやっているってことが今回わかりました。全員、機材の使い方がわからず、説明書とにらめっこしながら、全員でツマミを押してみたり......。わけわからないロボットをいじりながら"わ、動いたぞ"と言っている感じというか、それを全員が楽しんでいるのが安心できるというか、これからもそういうバンドでい続けたいですね。