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INTERVIEW

Overseas

PRIMAL SCREAM

2013年05月号掲載

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Member:Bobby Gillespie (Vo)

Interviewer:Yuko Takano


-特に「2013」や「River Of Pain」など、長い曲で様々な表情のある曲だけれどどうやって書いたの?

曲の書き方はまるで映画を作っているような感じなんだ。いろんな違ったシーンを撮影していくというのかな、そんな風に比喩できると思うよ。同じ日でも同じシーンを撮影するんじゃなくて……スタジオには週に5日入って、この曲を作ったり、あの曲を作ったり、違った曲の違った部分に着手し、いろんなことを断片的にやっていく。曲によっては4、5週間ほったらかしにしておくこともあるし。

-さて「River Of Pain」はブルージーなギターにパーカッションと素晴らしい曲ですが、何がインスピレーションに?

ある日Andrewがスタジオでギターを弾き始めた。それが美しい中近東風のリフだった。ダークな雰囲気のある曲でそれに合わせて僕は歌い始めたんだ。曲は時間もあまりかけないで完成した。歌詞は最初なかったんだけれど、暗い雰囲気のある歌詞をつけなければならないと僕は思った。後半になって、SUN RA ARKESTRAのメンバーがアイスランドの火山噴火でロンドンで足止めになっていると聞いてね。レコーディングに参加してもらおう!って思いついたのさ。この曲はブルース色が強い。アコースティックでフォークっぽいブルースとでも言うのかな。どこかヨーロッパ感覚にあふれる。不思議な感じだよね。アメリカのブルースとは毛色の違うんだ。歌詞はなかなか出てこなかった。沸いてくるのを待たなければならなかった。

-Mark Stewartが「Culturecide」で参加していますね。

Markとは20年来の知り合いだ。THE POP GROUPの大ファンだよ。そもそも「Culturecide」という曲は出来ていて、歌詞も書き上がったけれど、コーラスを入れたいと思った。以前Markが彼の曲の中で“Culturecide”という言葉を使っていたのを覚えていたんだ。それでMarkに電話して“コーラスにあのフレーズを使っていいか?”って聞いた。彼はイエスって言ってくれて、“だったらこの際歌ってくれないか”って頼んだんだよ。

-もう1人ゲストと言えば、Robert Plantですね。彼とも知り合いなんですか?

90年代半ばからの知り合いだよ。今回は「Elimination Blues」で歌ってくれた。ブルース色の強いエレクトロニックな曲だよ。あの曲はコーラス部分で高音が欲しいと思っていた。でも女性コーラスじゃ可愛い感じがしてしっくりこないと思った。実は偶然スタジオの近くのカフェに座っていたらRobertが通りかかって、感激して声かけておしゃべりしてたんだ。アルバムがほぼ完成するって話をしたら、“何か僕ができることがあったら電話してね”って言われたんだよ。スタジオに戻ってAndrewにその話をしたら「Elimination Blues」で歌ってもらうということになったんだ。