Overseas
2016年03月号掲載
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ロックンロールは好きだが、ストーンズ命みたいなオヤジにはならねえぞと思っている人がいたら聴いた方がいい。もっとも、そう言ってしまった時点で、新しい刺激を求める人にはちょっと物足りないということが明らかになってしまうわけだが、ブルースの本質をモダンなサウンドで表現した美しいポップ・アルバムと本人が言っているんだから、3年ぶりとなる11作目のアルバムは、時代を先取りすることがテーマではなかったということだろう。だからって、「Where The Light Gets In」でSky Ferreiraとデュエットだなんてちょっと甘っちょろいんじゃない? いや、それを楽しむ余裕があるということだ。前々作、前作同様、集大成と言える多彩な曲とともに持ち前の歌心はさらに味わい深いものになってきた。(山口 智男)
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