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INTERVIEW

Overseas

SLEEPER AGENT

2013年01月号掲載

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Member:Tony Smith (Gt/Vo)

Interviewer:伊藤 啓太

2011年にアメリカでデビューし、様々な大型ロック・フェスへの出演や現在世界中で大ヒットしているFUN.とのツアーなどで早くも話題になっているSLEEPER AGENT。Skream!マガジン12月号で表紙を飾り、日本デビューを果たし、いよいよ日本での熱が高まりつつある彼ら。今回はメンバー代表してTony Smith (Gt/Vo)に現在のアメリカのロック・シーンの現状や、ルーツ、そして日本へのユニークな思いも聞くことができた。

-日本デビューおめでとうございます。既に本国ではかなり話題になっている作品ですが、日本でも間違いなくポジティヴに受け入れてもらえる作品だと思います。日本に対してはどういったイメージを持っていますか?

僕は日本には行ったことがないけど、食事が美味しいイメージが強いんだよね。昔付き合っていた人が日本に住んでいたことがあって、よく日本のことについて話してくれたんだ。10代の頃、日本についてよくジョークを言ってたんだよね"日本でビッグになろうぜ"みたいな(笑)。だから日本でリリースされるって聞いた時は信じられない気持ちでいっぱいだった。嬉しくてたまらないよ!

-どんな経緯でSLEEPER AGENTは結成されたんですか?

結成した時、メンバーみんな音楽への不満があったんだ。だから自分たちで音楽を作って満たすしかないと思ったんだよね。ドラマーのJustinと僕がやっていた別のバンドがちょっと退屈だったから、楽しいポップ・バンドみたいなものを作ろうと思ったんだ。それから女性ヴォーカルを入れたいと思って、Alexを誘って音楽が形になって、プロモーターの目に止まっていったんだ。そして彼らが僕らの音をレコード・レーベルに送ってくれて、そこからオファーが来たんだよね。

-バンド名のSLEEPER AGENTにはどんな意味がこめられているのでしょうか?

僕はサイエンス・フィクション・オタクで2006年頃に"Battlestar Galactica"という番組を見ていたんだけど、ロボットが"Cylon"と呼ばれていて、人間に似ているロボットは"Cylon sleeper agents"と呼ばれていたんだ。それがすごくかっこよくて、ロックなバンド名になると思っていたんだよね。

-今作の制作は順調に進みましたか?何かレコーディングでの印象的なエピソードがあれば教えてください。

正直とてもストレスになっていたんだけど楽しかったよ! 予算がなかったから10日間で終わらせないといけなくて、朝10時から夜の10時まで作業をしていたんだ。しかもその10日の中の3日はプロデューサーの都合が悪くて出来なかったんだよね。だから実際レコーディングは7日間で終えたよ。時間がない中でやったからみんなサクサクやっていて、本当に楽しかった反面、緊張感もすごくあったんだ。

-みんなスタジオでトラッキングしていたんですが? それともライヴで演奏してそれを録音した感じですか?

僕たちのやり方はいつも――今も次のアルバムのレコーディングをしているんだけど、同じ部屋でみんな一緒にライヴで演奏するんだ。それにヴォーカルとかエフェクトを加えていくんだよね。

-SLEEPER AGENTと同じく2011年にデビューしているFOSTER THE PEOPLEは一足先に日本でデビューし、既に人気を博しています。彼らのことはどう見ていますか? また、現在アメリカの若いロック・シーンはどういった状況でしょうか?

ロックンロールはもう10年くらい死んでいると思う。アメリカではヒップホップ、カントリー、エレクトロ......例えばスーパー・スターの音楽しか流行っていなかったんだ。ロックンロールはもうニッチなマーケットと思われていて、たまにFUN .とかGROUP LOVEやFOSTER THE PEOPLEみたいなバンドが現れてヒットとなったりするくらい。数年ごとに1回そういうバンドが登場して騒がせるって感じだね。そうしたバンドはポップ・ミュージックとロックンロールの美しい部分をうまくブレンドすることができて、みんな無視できないようなキャッチーさがあると思うね。