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INTERVIEW

Overseas

SLEEPER AGENT

2013年01月号掲載

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Member:Tony Smith (Gt/Vo)

Interviewer:伊藤 啓太


-コーチェラやボナルー、ロラパルーザなど世界的に有名なフェスへ既に出演していますが、その時に印象的なエピソードがあれば教えてください。

アラバマ州のガルフ・ショアーズで行われた"Hang Out Festival"が凄く印象的だったね。一晩中運転してそこに行ったから、48時間くらい寝れなかったんだ。しかもステージが昼の12時からだったから、僕たちにとってはまるでトワイライト・ゾーンのような気持ちでプレイしたんだ(笑)。でも数千人の前で演奏できたし、フェスが行われている期間、海で遊んだりして楽しかったよ。後は今までプレイした1番ビッグなフェスがコーチェラだったんだけど、それもすごく楽しかった。大騒ぎだったね。

-AlexとTonyの互いの良さを引き出しつつ、良い意味で決して交じり合わないヴォーカルのバランスが凄く良いですね。お互いヴォーカルの良さはどこにあると思いますか?

曲作りをしている時に僕は自分の声に合った音域で作って、Alexはそれを自分の音域でハモってくれる。彼女が曲を作る時は彼女の音域で作って、パワーが足りない時は僕がバックアップしたりする感じだね。ここ3、4年は同じ声で歌わないようにしているけど、次のアルバムは彼女をもっとメインに、僕をハーモニーにしている曲が多いよ。

-今年はFUN.とのツアーがありましたが、現在日本をはじめ、世界中で大ヒットしている彼らとのツアーはどんな経験になりましたか?

一緒にツアーを始めた時はまだシングルがヒットしてなかったんだ。6週間に渡るツアーの中で、ある日突然巨大なヒットになっていたからその過程がすごく面白かったよ。一介のインディー・ロック・バンドから一気にビッグなバンドに変化していくのを目の当たりにできたからね。最初のライヴは1000人くらいの観客だったのが、数週間の内に3、4000人に膨らんでいったんだ。無名で小さなロック・バンドである僕たちもその観客の前で演奏できて、バンド・オブ・ザ・イヤーに選ばれたバンドと一緒に回れて光栄だったよ。彼らはすごく親切で、やりやすい人たちだった。

-今もまだお若いですが、バンドを始めた頃はどういったバンド、アーティストに影響を受けていましたか?

10才くらいの時に、カントリーとか、Michael Jacksonとかにはまっていたね。それからギターを弾くようになって、グランジとかパンク・ロックが好きになっていったんだ。僕は田舎育ちだから音楽で食っていくなんて不可能というか、夢の夢にしか思えなかったから、やりたくてもやるきっかけがなかった。運が良かったと思う。

-日本では正直カントリーってあまりポピュラーではありませんが、どんなアーティストが好きだったんですか?

そうだね、Willie Nelsonあたりかな。南部ってカントリーとかしか流れてないからね。

-「Get Burned」が特に印象的ですが、シンプルでありながらエッジの効いたギターのリフとシンセの絡みは他のバンドにはないサウンドを作れていると感じます。

これは練習の時に出来た曲で、当時いたギタリストで今はMONAというバンドをやっている奴がいたんだけど、彼がフレーズを弾いていたらみんなそれが気に入って、そこから曲を作っていったんだ。ジャムっているうちに20分くらいで曲ができて、Alexと一緒に歌詞を作った。ある関係で、怠慢というか、向上しようとしなければ、険悪になっていって女性の方が最後の通告をするような内容を歌っていて、"しっかりしないともう終わり!"って歌っているんだよ。すごくシンプルな曲だよね。