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INTERVIEW

Japanese

宇宙人

2012年11月号掲載

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Member:しのさきあさこ (Vo)

Interviewer:伊藤 啓太

突如として日本の音楽シーンに現れた謎のバンド"宇宙人"。プロフィールは勿論、人となりについては多くがヴェールに包まれているのだが、その名に違わず摩訶不思議でとらえどころはないが、色物では決して片付けられないセンスのバンド・サウンドを繰り広げている。メジャー・デビューしてから2枚目のミニ・アルバムとなる本作でも全楽曲が違う方向を向いていながらも、宇宙人としてはしっかりとまとまりのある作品を作り上げた。今回はその中心人物である、しのさきあさこ(Vo)に話を聞いた。

-いくつか他誌さんのインタビュー読ませていただいたんですけど、楽曲や歌詞の世界観については語るというよりは、聴いて判断してほしいというスタンスのようでしたが、それは変わりませんか?

今は大丈夫でーす。

-ほう、それは心境の変化ですか?

心境の変化です。今作から気持ちがガラっと変わりましたー。

-具体的にどんな変化があったんですか?

もっと聴いて欲しいので、におわせようと思って。

-なるほど、では色々伺っていきたいのですが。しのさきさんから見る、他のバンド・メンバーというのはどんな方々か教えていただけますか?

はーい。

-まず、Gtのこまつさん。

適当な男です。

―Baのにいやさんは?

ジブリ顔です。天沢聖司に似てます。

-イケメンですね。Drのわださんは?

......顔が大きいです。

-......なるほど。2008年に結成したんですよね?

2008年に出会って、結成は2010年です。

-では結成してすぐにFUJI ROCK FESTIVALに出演されているんですね。知り合ってから2010年までは音楽活動はされていなかったんですか?

ちょこちょこやっていました。

-なるほど、前作から半年という短いスパンでのリリースになりましたが、今作が完成してのまず率直な感想を伺っても宜しいですか?

今作の感想は今までと違うのができたので、わりと聴いてほしいです。

-わりと(笑)。今までと違う部分というのは?

うんと......歌詞とかも意味をにおわせるっていうのも、考えて作りました。

-しのさきさんの書く歌詞って、おぼろげで深読みはしやすい歌詞だったと思うんですけど、今作はもう少し――正直わからないものもあるんですけど、例えば「楽日」とかは具体的に情景がイメージしやすい歌詞ですよね。それが実際しのさきさんが描いた情景かどうかは別ですが。この曲はラヴ・ソングですか?

ラヴ・ソングってとる人は多分多いとは思いますが、自分の中では違います。フフフ(笑)。

-順番前後しますが、頭からうかがっていきたいと思います。「ものすごい関係」この曲はホーンが印象的に入っていますね。

曲を作った時点でこの楽曲には絶対ホーンがいると思いました。刑事モノです。刑事モノにはトランペットです。

-"太陽にほえろ"みたいな?

そうです、はぐれなんとかとか。熱海の捜査官とかも、それが1番大好き。

-熱海の捜査官か。刑事貴族ではないんですね。

それは知りません。トランペットでしたか?

-それが思い出せなくて......主題歌は鈴木雅之さんでした。

じゃあ絶対トランペットだ。トランペットのにおいがする。

-「ものすごい関係」は刑事モノとのことでしたが、全ての楽曲のテーマをうかがってもいいですか?

了解です。全部の楽曲に共通するのは両極があります。「ものすごい関係」は警察と詐欺師ということで"善と悪"。「孔雀草」は不倫をテーマにしているので、"儚さと強さ"みたいな感じを歌詞に表してみました。「はーとトリップ」は幽体離脱した人と、幽体離脱してない人。「楽日」は死後の世界と死後の世界じゃない世界の中間。「ヤノコージ」は頭のおかしい人とおかしくない人。「脳内ふりかけ」はゲイとゲイじゃない人。「アウトレイジ」はヤクザとヤクザじゃない人。「エイのうらみたいないきもの」は裏と表をテーマにしました。