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INTERVIEW

Japanese

androp

2012年08月号掲載

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Member:内澤崇仁 (Vo&Gt)

Interviewer:山口 智男


-それは振り幅の広い曲をやっていきたいということももちろんあるだろうし……。

そうですね。演奏においてももっと自由にやってみたいと思いますね。

-自由にっていうのは……。

表現の仕方ですよね。たとえば、今まではずっとセンターにマイクがあるから、センターにほとんどいるじゃないですか。でも、ステージの向こうに行きたければ、行っちゃってもいい。もっとお客さんとコミュニケーションを取ってもいいのかな。そういうところが僕の中で変わってきましたね。今までライヴって好きじゃなかったし、ライヴをやる意味ってあまり実感できなかったんですけど、でも、段々自分が表現できるものだったり、感じてもらえることだったりがわかってきたと言うか、こういうふうにすれば、お客さんがこう感じてくれるんだっていうのが自分の中でもわかってきたし、自分の納得できる照明だったり映像だったり音響だったりが作り込めるようにもなってきた分、ライヴも好きになってきたので、もっと自由にやってみてもいいんじゃないかなって思いますね。

-ライヴがこれまで好きじゃなかったっていうのは結構びっくりなんですけど(笑)。だって、ライヴってこれまでいくつもやってきてますよね?

そうですね。今は違いますけど、初めの頃はCDをライヴで再現したいと思ってたんですよ。そうじゃないと、CDを作る意味ってないと考えてたんです。でも、CDを100%再現するなんて不可能じゃないですか。お客さんの立ち位置でも音って違っちゃうし。それで、段々、ライヴの意味っていうのはCDを再現することじゃないと思うようになったんです。曲の意味だったり、曲が持っているものなりを、お客さんが受け取ってくれる、それがライヴだと思うようになりました。ライヴの一瞬一瞬をお客さんが感じて、その一瞬はお客さんが家に帰っても消えないものであってほしい。そういうものを残せるのがライヴだと考えるようになったんですね。だったらCDにこだわる必要はない。それよりも曲の印象が深まるように映像や照明、音響にこだわるべきだと思って、そういうライヴをやっていくうちに段々、ライヴが好きになっていきましたね。

-3月31日のライヴはまさにそういうライヴでしたね。

まぁ、MCはメチャメチャへたくそなんですけど(笑)。

-いや、でも、いいんじゃないですか。MCがへんにうまくてもバンドのキャラにあっていないような気もするし。他のメンバーはどうなんですか?

他のメンバーもライヴ、好きだと思いますよ。音を出すの好きだし。僕なんかよりもお客さんのことを見てますしね。“ああいうお客さんがいた”、“こういうお客さんがいた”、“こうだったね”、“ああだったね”って覚えていて、僕なんかよりも全然お客さんとコミュニケーションを取っている。僕は“あ、そうだったんだ”って後からメンバーから聞かされることが多い(苦笑)。

-さて、今回の2ndシングルの3曲は前回のツアーが終わった後、制作したんですか?

デモはツアー前からあったんですけど、レコーディングはツアーが終わってからです。

-じゃあ、ツアーの結果も反映されているわけですか?

少なからず反映されてますね。ツアーの雰囲気はもちろん、ツアーでは消化できなかったものを踏まえて、次のツアーを考えながらレコーディングには臨んだので、特に「Boohoo」なんかは、それが表れてますよね。より尖った音になってます。