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INTERVIEW

Japanese

モーモールルギャバン

2012年03月号掲載

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Member:ゲイリー・ビッチェ(Dr&Vo) ユコ・カティ(Key&Vo) T-マルガリータ(Ba)

Interviewer:沖 さやこ


-1月にレコーディングということは、まだ出来たてほやほやですね。

ゲイリー:そもそも最初の〆切が12月いっぱいだったのが、1月15日まで延びて。次1月31日に延びて。……って簡単にアーティストは延びてって言ってますけど。

マル:正しくは延ばしてもらって、だね。

ゲイリー:1月31日を超えるとどうやら契約違反で訴えられてもおかしくない(笑)、状況らしく。……もう大変だったんです。その〆切の2日前に完成したのが「スシェンコ・トロブリスキー」だったりして。

-でもこの曲が1曲目って凄くいいですよね。1番最後に出来たからかもしれませんが、テーマが集約されているので聴き手もアルバムに入り易いですし。

ゲイリー:あ、そうですか?(笑) 1曲目から“グッバ~イ♪”とかいいのかな!? って(笑)。

-はははははは、言われて気付きました。確かにそうですね(笑)。

ユコ:全然気にしなかったけどね。“いいんだよいいんだよ~”って(笑)。

ゲイリー:“いいのかなぁ? まぁいっか!”って(笑)。最後に持ってくるより最初に持ってきたほうがいっかーって。俺はほんの少しだけそれが気になってたんだけど(笑)。

-どっちかっていうとスシ、トロ、ブリのほうが気になってました(笑)。

ユコ:全然寿司関係ないんですけどね(笑)。サビの“Lai La La Lai~♪”を録るときに“低いパートをもっとロシアっぽく声出さなきゃだよー!”とか言って(笑)。タイトル決めるときも、“@*◇△スキー”ってロシアっぽく、ただそれだけっていう。意味をまじめに聞かれると申し訳なくなるんですけど(笑)。

-勢いはロックに大事な要素ですから(笑)。若さやロックがテーマになっているだけあって凄くメッセージ性の強い作品になっていると思います。

ゲイリー:そうですね。“ちゃんとした歌モノが作りたい”って凄く思ったから、ああいう歌詞になりましたね。自分が言えることをちゃんと言葉にしておこうって。

-若さは自分自身に向けられているものですか? それとも聴き手でしょうか。

ゲイリー:両方ですね。ただ、今までうちのバンドは自分たちのやりたいことしかほとんどやってこなかったので。そろそろ中学とかで給食の時間とかでかかってもいいかなっていうアルバムを……いや、今の言い方は飛躍しすぎた(笑)。要は、中高生に聴かれても恥ずかしくないもの、というか、いい形で伝わってくれるものが作れたなーって気持ちはあって。

ユコ:今までバラードも作ってきてはいたんですけど、あんまり分かり易い形でっていうそういう考えではやってこなかったので。ちゃんと伝わるものをちゃんと伝わる形で伝えるって言うのはひとつの課題というか、テーマだったよね。

-ということは、今までは“伝える”ことをしてこなかったのでしょうか。それとも分かりにくくしていたのでしょうか。

ゲイリー:分かりにくくしようとはしてなかったんですけど、やっぱり音楽を面白くしようとしたら……ね。その時は気付かなかったけど“これじゃ分かり辛いんだな”“これじゃ伝わらないんだ”っていう発見がいっぱいあったんで。

-今までのモーモーは音と詞のアンバランスさやギャップが面白いところでもあったと思うんですが、今回は音と詞がピッタリだなぁというのが、わたしが感じた変化なのですが。

ゲイリー:へー……それは初めて言われました。でも言われてみればそんな気がします。なるほど。詞と曲のギャップ……確かにもともとはそういうことをやろうと思って。俺に出来るのはそういう、変わり種で注目を引くこと。それしか出来ないっていう諦めがどっかにあったんで、敢えてそうやってて。良くも悪くもサービス精神過剰な感じでね。“そんなにパンティーパンティー叫ばなくてもいいのに”って思いながら。ね。でもやるからには全力で、って感じでやってるんですけど。やっぱね。音楽とちゃんと向き合うと、楽曲と演奏の空気感って一緒になるものなんですね。ふふふふ(照れ笑)。