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INTERVIEW

Overseas

THE STROKES

2011年04月号掲載

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Member:Nick Valensi(Gt)

Interviewer:島根 希実  INTERPRETER : ジンジャー国田


-異ジャンルが絡み合い、激しく変化する展開…作品自体はもとより、音作りへの姿勢や挑戦という意味でも、これだけアクティブなものになるとは 思っていましたか?

いや、曲によってその結果に驚いたりもしている(笑)。最初に取りかかった時と大きく変わった曲もあるし。アルバム全体は非常にエクレクティックで、今まで作った作品の中では一番幅広い音楽の要素が含まれていると思う。だからこんな結果になるとは思ってもいなかった。「Taken For A Fool」や「Life Is Simple In The Moonlight」は思っていた通りの結果となった。「Machu Picchu」は曲が完成してから驚いたし、「Metabolism」があのような曲になるとは思ってもいなかったし、どの曲もそれぞれの物語があるんだと思う。

-そしてもうひとつの嬉しいニュース、SUMMER SONIC出演! こちらへの意気込みを一言お願いします。

できれば訪日したい。日本が大好きだし、日本のすべてが大好きなんだ。SUMMER SONICというフェスも楽しみにしている。今はとても大変な時期だから本当にどうなるか分からないけど、日本には行きたいと思っている。今こうして俺たちが話していること自体不思議な感じがするんだ。何があっても、世の中は進み続けるんだろうけどね。

-そうですね、話している最中も余震を感じています。

本当に?

-はい、頻発しています。

なんてことだ。本当に怖いよね。俺と話がしたいと思ってくれることだけでも驚きだよ。マネージャーから日本とインタビューをするって聞いた時、こんな俺たちのことより、もっと大事なことがあるはずなのに、インタビューをしてくれるのか?って話していたんだ。まあ、人生は続かないといけないんだろうけど。

-そうです。Nickたちはみんなに希望を与えないと行けないから素敵な音楽を届け続けてください。

わかった。ベストを尽くすよ。

-THE STROKESを初めて聴いた時、Julianのヴォーカルを、欲望を内に秘めたセンシティブなIggy Popのようだと感じました。バンドとしての活動 やソロ・ワークを経て、彼のヴォーカルはどんどん変化していってますね。メンバーから見て、本作での彼の成長はどのようだと?

成長したと思う。このアルバムでのJulianのヴォーカルは彼のソロ・アルバムのヴォーカルに似ていると思うんだ。もっとトーンも高く歌っているけど、年月を経て、シンガーとして進歩したと思う。彼はその進化した自分のヴォーカルを人に聞いてもらいと思っているはずだ。ファーストアルバムではもっとクルーナーのようなローピッチで、ちょっとLou Reed的な声の出し方をしていたけど、やっと自分の声を見つけて、このニュー・アルバムで本当に彼のヴォーカルは輝いていると思う。