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INTERVIEW

Japanese

ザ・ビートモーターズ

2011年03月号掲載

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Member:秋葉正志(Vo&Gt)

Interviewer:伊藤 洋輔


-なるほど。それで大学に進学して、サークルで知り合ったメンバーを中心にザ・ビートモーターズが結成されたようですが、このメンバーと意気投合したものは何だったのでしょうか?

ドラムだけ高校時代の友人なんですけど、単純にいつも連るんでたメンバーなんです。まぁそのサークル人数少なくて、学年で5・6人しかいないんですよ。だからいつもいる人が決まってきちゃって、音楽性云々とかはまったくないメンバーの集まりなんですよ。ベースの柳川さんが学校の近くに住んでたんで、そこに自然と集まって……あっ、あの人ちょっとおかしい人なんで(笑)、それがみんなとの接点なのかもしれませんね。

-これまでリリースされた2枚のミニ・アルバム『気楽にやろうぜ』と『素晴らしいね』を振り返り、どのような意志で活動していましたか?

それまではギタリストだったんですけど、まずはこのバンドで歌うようになって、“自分の声”をどう伝えるかという意識がありました。それで活動初期は長尺の曲をやったりしてたんですけど、無駄を削ぎ落とすようにシンプルにして、歌を活かすようなスタイルになっていったらオーディションに受かったりして、活動が軌道に乗って行き現在に繋がったように思えます。2枚ともいい曲が揃って満足している部分もあるんですけど、もっと違った何かがあったんじゃないかな~とも感じますが、物足りなさとかはありませんよ。

-僕はこれまでの流れに段階を踏んでいる印象を受けたんです。1枚目がストレートな純粋で描き、次がもうちょっと深く探究して、そして新作『The First Cut Is The Sweetest』では力強く挑戦する、というような段階なんですが、どうでしょう?

そうですね……『気楽にやろうぜ』を録った時はもともとデモだったんですよ。そしたら思いのほか良いものが録れたので、出してしまえ!っていう動きがありました。もうこの頃はホント何が何だかわからない状態でもありましたし、レコーディングだってしたことなかったわけだし、ある意味特殊な1枚ですね。『素晴らしいね』も同じテイストではあるけど、書き溜めたストックとアルバムの為の新曲をうまくまとめることができましたね。なんもわかってない奴らがちょっと物知りになりました、みたいな感じで2枚目を作れたかな(笑)。新作は確かに振り幅を大きくしようとは意識しましたね。

-シンセを導入してムードあるディスコ調の「あのこにキッス」なんて今までにない新たな側面ですよね?

はい、ちょっとソウルな感じで……。でもこういった曲って過去にもあったんですよ。James Taylorみたいな静かめの曲を柳川さんと作ったりはして、ただ日の目を見なかっただけで。まぁ過去2作もそうしたつもりなんですけど、バラエティに富んだものにしたかったので、この曲が活かされてますね。それと安易に「俺たちロックだ!」みたいなイメージに囚われたくないのもありますよ。ただただ「うおー!」って叫んでるんじゃなくて……そこだけじゃないっていうのも見せたかったんですよ。

-とするとコンセプトも特に決めずに?

うん、特にないんですね。いろんな意見を纏めて形にしていったアルバムなんで。個人的にはこれまでにない部分を見せれたらいいなとは思ってました。

-「恋をしている」なんてこれまでにない珠玉のバラードですね。この曲のエピソードを聞かせてください。

ちょっと落としたトーンで作りたくて、Daniel Lanoisが構築するような音響の奥深さをイメージしてたんです。その表現としてはやっぱりキレイなメロディがないとダメだと考えまして、あれこれコードを模索しながら作りましたね。