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INTERVIEW

Overseas

PTTRNS

2010年11月号掲載

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Member:Benjamin Riedl (Vo)

Interviewer:遠藤 孝行

ドイツのケルンから登場した3人組人力ディスコ・パンク・バンド。躍動するリズムと時にエキセントリックで美しいコーラス・ワーク。芸術の街ケルンを拠点に活動する彼らはドイツの伝統であるアヴァンギャルドな実験性を受け継ぎながら、踊れてキャッチーなサウンドを目指す。今回のデビュー・アルバムはとてもエネルギッシュでダイナミックなアルバムだ。個人的には近年のポスト・パンク・リバイバルと共振するような切れ味を感じる。このアルバムはロック・ファンならずクラブ・キッズや様々な音楽ファンの心を掴む事になるだろう。

-アルバム完成そして、日本デビューおめでとうございます。まずは今のお気持ちを聞かせて下さい。

リリースには本当に興奮しているよ。地理的にこんなにも離れている場所に住んでいる人々に、僕らの事を知ってもらえるなんてね。まずは、ありがとう。

-今回本誌初登場ということで、最初にバンドの紹介をお願いします。

僕らはケルンで活動しているPTTRNSというバンドだよ。最初はBenjamin、Daniel、Patrickの3ピースだったんだけど、最近パーカッショニストとしてHendrikが加わったんだ。僕らはとても打楽器的なバンドで、パンクに影響を受けたディスコ・ミュージックをプレイしているよ。自分たちのパフォーマンスにおいては、人々を楽しませる事を念頭においていて、お客さんは誰でも参加して良いんだ。

-バンドの結成の経緯や3人の音楽的なバック・グラウンドを教えて下さい。

僕らは元々知り合いだったんだ。個人的にも音楽的にもね。DIYスピリットとハーコー精神を持っているって所でね。でも、その精神性が音楽性や芸術的な表現方法に制約をかける事は何らなくて、もっともっと色々な種類の音楽とつながっていたいといつも思っているよ。

-PTTRNSというバンド名をつけられた理由を教えて下さい。

Pttrns(パターンズ)は模様とか図案という意味の単語で、それは関係なくてただのバンド名だよ。名前以上の何物でもないんだ。

-ドイツのケルンで活動されているとお聞きしました。ケルンと言えば芸術的にも文化的にも歴史があり盛んな場所であるという印象があります。あなた方にとってケルンとはどのような街ですか?

実はケルンに対してホームタウン的な誇りは持ち合わせていなくてさ、その音楽的な歴史とかにも特につながりは感じないんだ。でも、それってよくある事だよね。 ケルンにはSTOCKHAUSENからCANや何かの実験的な音楽から、今流行っているようなエレクトロ音楽までの土壌があるよ。僕らは個人的にそのシーンにつながっている訳ではないんだけどね。街はインスピレーションにはなるよ。この街が好きなんだ。汚くて出歩くには大き過ぎるんだけど。刺激的な人々に会ったり、クリエイティブな機会に巡り合ったりする事が出来る。

-では今回のアルバム『Science Pinata』の質問に移らせて下さい。今作はとてもパンキッシュでありながらダンサブルで勢いのあるアルバムだと思いました。完成してみて手応えはいかがですか?

今、君が言った通りの事さ。ありがとう。