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INTERVIEW

Overseas

PTTRNS

2010年11月号掲載

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Member:Benjamin Riedl (Vo)

Interviewer:遠藤 孝行


-FOALS等を始めとするポスト・パンク・リバイバルの流れを汲むサウンドとしても今作を楽しむ事も出来ると思うのですが、あなた方が今作ではどのようなサウンドを目指していたのでしょうか?また影響を受けた作品などはありましたか?

うーん、あまり今のインディーミュージックに関係があるとは思えないな。踊れて、エネルギーがたくさん詰まってるのを作りたかっただけさ。セクシーでパワフルな、ね。エレクトロ・ミュージックからの影響の方が大きいよ。でも、僕らはそれを生でプレイしたいんだ。

-なるほど。レコーディングの様子はいかがでしたか?

パーカッションに焦点を合わせて、色々実験したりした。共同プロデュースのGuido Lukasはドイツでは凄く有名なノイズ・アーティストなんだけど、実際やってみてそんなに大した事はなかったな。彼自体は凄く面白い人物で、一緒にやるとインスパイアされる事は多いんだけど。ただ最終的には賞賛されるような働きをしてくれたし、生産的でもあったね。

-今作は全9曲で全体で約40分とコンパクトなアルバムであると思います。アルバムを作る上でどのようなビジョンがあったのでしょうか?

アルバムには一貫性とドラマ性を求めていたんだけど、時間に関しては偶発的なんだ。もしかしたら、次のアルバムは4時間かもしれないよ。長いかな?

-(笑)ライヴでは、3人でパーカッションを担当することもあると伺ったんですが、このような変則な演奏スタイルになった理由を教えて下さい。

僕らは直接的で身体が動いてしまうような、そんな音楽をクリエイトする事に興味があるんだ。無調の様態としてのパーカッション音楽がそれを出来る事が、文化的に面白いと僕らは発見したんだ。あと、大して上手にプレイ出来ないとしても、単純に楽しいってのが良いよね。誰でも出来る事だから、みんな是非混ざってプレイして欲しいんだ。

-またヴォーカルも力強く3人の見事なコーラス・ワークがあったりと楽曲ごとに変化があります。ヴォーカルに対しての決め事や大事にしている事はどのような事でしょうか?

まずは、ありがとう!最近の僕らの音楽においては、ヴォーカルの要素は以前にも増して重要なんだ。ほとんどのヴォーカルと歌詞は断片的で、そうだな、サンプルみたいで、きっちりしてて、昔からあるようなロックにありがちな歌詞ではないんだ。音楽にヴォーカルを乗せていくんだけど、一つか二つがもっと派手になる必要がある。一番面白いのは違いだね。