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INTERVIEW

Overseas

SOMEONE STILL LOVES YOU BORIS YELTSIN

2010年08月号掲載

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Member:Phil (Dr&Gt)

Interviewer:佐々木 健治

アメリカのSPRINGFIELDから良質なインディ・ポップを鳴らすSOMEONE STILL LOVES YOU BORIS YELTSIN(以下、SSLYBY)。その名前の長さとインパクトから、何かとっつきにくさを感じてしまうかもしれないが、実際の彼らの音楽性はTHE BEATLESからPHONIEX、はたまたLA’Sまで連想させるような、何度も聴き返してしまうような3分間のポップ・マジックだ。ここに届けられた素晴らしいポップ・アルバム『Let It Sway』について、メール・インタビューを行った。

-はじめまして。『Let It Sway』聴かせていただきました。本当に素敵なポップ・アルバムだと思います。今回は、本誌初登場ということで、プロフィールなども教えて下さい。まずは、このバンド名の由来から教えてもらえますか?

ドラムとギターを担当しているPhilだよ。僕らは10年も一緒にプレイしていて、新作の『Let It Sway』は僕らの3枚目のフル・レングス・アルバムなんだ。僕らはみんな10代の頃に出会ったんだ。僕らがバンドを結成した当時、凄く長いバンド名がクールだと思っていたんだ。それで当時、エリツィン大統領が丁度辞職した時期で、彼の名前をランダムに選んだんだ。何が最悪って、彼がひどい大統領だったって事だね。それにしても、僕らの地元以外の人間が僕らの事を聴いてくれるなんて、思いも寄らなかったよ。

-皆さんはどのように知り合い、バンドを始めることになったのでしょうか?

ギターのWillと僕が16歳の時にスーパーボウルのパーティーで出会って、他の連中は大学時代の友人なんだ。Willと僕がパーティーで音楽の話をした時、好きなバンドが凄く共通していたんだ。例えばWEEZER、NIRVANA、THE PIXIESや何かなんだけど、とりあえず次の週に遊ぼうぜって話になったんだよね。で、あいつが家に来て、僕の妹のおもちゃのドラム・スティックをぶっ壊して、ギターを大音量で弾き出したら、母さんにめっちゃ怒鳴られたっていう。それがこのバンドの歴史だよ。

-皆さんはそれぞれ、どのように音楽を始められたのでしょうか?

みんな10代の頃に演奏を始めたと思うんだけど、みんな独学だと思うな。僕は音がでか過ぎるから両親がドラム・セットを買ってくれなくて、仕方ないから枕で作ったドラムをプレイしていたんだよ。あとは机とか、歯ブラシとかね。

-MySpaceを見ると、前作をリリースしてから、Jonathanが脱退、再加入したりとあったそうですが、この2年間を振り返ってみて、どういう時期でしたか?

Jonathanは地元で色々なバンドに参加しているんだ。Jonathanが参加している他のバンドは実験的でパンク色の強いバンドだったりするんだよ。別なバンドに集中するために僕らのバンドを一旦抜けたんだけど、寂しくなって戻って来たんだよね。何が大変って、友達に新しい曲を教える時だよね。ドラマーが二人いて、ベースが二人いて、って感じだったから、何度も同じ曲を教えなければいけなかったんだ。

-今回、プロデューサーにはDEATH CAB FOR CUTIEのChrisがプロデューサーに参加していますね。Chrisとの付き合いは長いのですか?また、今回の彼との作業はいかがでしたか?

1月にChrisにメールしたんだ。誰かプロ デューサーに適任な人はいますか、ってね。 返信を見たらビックリしたよ、彼がやりたいって言ってくれていたんだから。2005年にファーストの『Broom』をリリースした時に、ChrisがDEATH CAB FOR CUTIEのショウに誘ってくれて、ショウの後に好きなバンドの話とかをしたんだ。彼との仕事は、僕が最も好きな事の一つだよ。本当に良い人だし、アルバムのサウンドも凄く良くしてくれているからね。