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INTERVIEW

Overseas

THE PRODIGY

 

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Member:Liam Howlett(Music composer) &Keith Flint(Dancer, Vocalist)

Interviewer:Yuzuru Sato, translation by Mariko Shimbori

長い間活動すということは いろんな試練を経験するということで、 それだからこそバンドも興味深いものとなる。 大変な時期を経験した後に復活するということでね。

-オリジナル・アルバムにおいて三人揃っての作業は実に11年ぶりと言うことになります。今作で改めてTHE PRODIGYのケミストリーを体感したとしたら、あなたたちはそれをどのように表現しますか?

Liam Howlett(以下L):11年ぶりというと、俺たちがその間離ればなれでいてまた一緒になったように聞こえるけど、バンドは一度も解散したことはない。俺たちはバンドとしてこれまでずっとレコーディングや... Keith Flint(以下K):ツアーをやっていた。 L:ツアーをやっていて、自分たちはそんな風に考えたことはないな。

K:ほんと、そうだな。説明し難いんだけど...

L:THE PRODIGYは2つの基盤を持っていて、そのためにみんなに理解してもらえないこともあるんだけど、俺たちはヴォーカル・バンドではない。俺たちはミュージック・バンドだ。ヴォーカルは必要なときにだけ入る。

だから、ある意味ラッキーなことに、「Firestarter」をリリースしたと思ったら、次には「Smack My Bitch Up」をリリースできる。つまり、Keithがある曲でフロントに出たとしても、次の曲ではそうならないかもしれない。そして、そのまた次の曲では、Maximがフロントに出たりするかもしれない。

K:俺たちもそれで満足だし、それで十分だ。どの曲もPRODIGYの音楽で、俺たちもその不可欠な要素となっている。君たちのように日付とかにこだわって考える人もいるけど、11年の間には『Always Outnumbered, Never Outgunned』をリリースしていて、当時どういう状況だったかというと、アルバム制作の最後の方で一緒に作った曲もあった。それは「Warning」と呼ばれる曲になったんだけど、結局アルバムには収録されなかった。
だけれども、ライヴで必ずやる曲となった。収録されていたとしても、ただ記念としてそうされただけで、アルバムには適していない曲だった。俺とマキシムはこのアルバムから2曲くらいを歌えるようにして、このアルバムもライヴでパフォーマンスできるようにした。そうやって、THE PRODIGYがレコーディング・バンドであると同時にライヴ・バンドとしても存続できるようにした。Liamがこのバンドは2つの顔を持つバンド、統合失調症のようなバンドだと説明したけど、俺たちにとってはTHE PRODIGYこそ究極の音楽が存在する場所で、俺も常にプロディジーの一部となっている。THE PRODIGYの音楽は、自分でヴォーカルをとった曲でなくても俺の心の中にある大切な曲だ。

L:俺たちは、このアルバムをレコーディングするときにバンド・アルバムにしようと決めた。最初から最後までライヴで演奏できるアルバムを作ろうということになった。俺たち全員が影響を及ぼしている作品にしようとした。

K:それと、『Invaders Must Die』は、前作の後『Their Law』をリリースしてツアーもやったけど、俺たちが11年間一緒にレコーディングしていないことをみんなが気にしているように感じた。それで、今こうしてそれがどういうことだったのか、それでも大丈夫なんだという説明をしているけど、「よし、そういったことは吹っ飛ばして、完全なバンド・アルバムを作ってやろうじゃないか」と話し合った。そういったことに片を付けて、バンド・アルバムを作ろうってね。

L:『Invaders Must Die』というアルバム・タイトルは、俺たちからみんなへの声明のようなものだ。評論家やプレスといったことではなくて、防衛を意味している。俺にとってのこのタイトルは、自分にとって大切なことを防御するという意味だ。バンドの一員でいることはギャングの一員でいることのように感じることもあって、他人はみんな敵となる。そういった考えから来ているタイトルで、メンバーそれぞれにとって違った意味を持っていると思う。レコーディングを開始して、意味のあるものとなったんだ。
K:特に、アルバム・タイトルが先にあったところでアルバムを作ったからな。このタイトルは成長していって、あらゆる面においてアルバムの不可欠要素となった。アルバムのイメージもこのタイトルから来ているし、収録曲の何曲かのタイトルも影響を受けているし、すべてはこのアルバム・タイトルから生まれて来ているんだ。

L:そうだ。

K:こういうのは珍しいアルバムの作り方だとは思うけど。