THE PRODIGYのフロントマン、Maximが約14年半ぶり3作目となるソロ・アルバムを日本先行でリリースする。共にフロントマンとして活躍した盟友で、2019年3月に亡くなった"Keef"ことKeith Flintへと捧げられた今作は、反骨精神だけでなく、"今を懸命にハッピーに生きる"というポジティヴなメッセージも込められている。トラックはレゲエのヴァイブスが色濃く反映されており、女性VoをフィーチャーしたTrack.3、4や、過去作に通じる攻撃的ヒップホップのTrack.2、モダンなトラップ・チューンのTrack.8など、様々なジャンルのエッセンスを凝縮。THE PRODIGYのような派手さはないものの、Maximのパーソナリティが伝わってくるような作品だ。
90年代初頭からビッグ・ビートのパイオニアとして後発バンドに多大な影響を与え続けるTHE PRODIGYが、約3年ぶり7枚目のアルバムをリリースする。一聴してそれとわかる"THE PRODIGY節"とでも言うべきサウンドは健在で、先行シングル「Light Up The Sky」や「We Live Forever」などミドル・テンポの"らしい"曲はもちろん、"Fuck You"のヴォイス・サンプルとともにマッシヴなシンセが殴り掛かる「Boom Boom Tap」のようなアッパーで攻撃的な曲も。トラックメーカーのLiam Howlett(Prog/Key/Syn)が"バンド・アルバム"と語るように、ライヴでの光景が目に浮かぶような、フロア対応型の力強いグルーヴに満ちた作品だ。