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INTERVIEW

Overseas

RAZORLIGHT

 

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Member:Bjorn Agren(G.) / Carl Dalemo(B.)

Interviewer:杉浦 薫

渾身の新作「Slipway Fires」を引っ提げ、堂々来日を果たしたRAZORLIGHT。バンドの顔であるJohnnyにインタビューすることは叶わなかったが、BjornとCarlの二人から、一歩引いた目線で今のRAZORLIGHTをよく理解することが出来る話を聞けた。しかしこのインタビューのすぐ後、ドラマーであり、作曲にも深く関わっているAndyが脱退するというショッキングなニュースが飛び込んできた。この日の二人の雰囲気は、メンバーが一人抜けるなんていう話があるなんて信じられないほどポジティブだったので、余計に驚きを隠せない。

-昨日のライヴお疲れ様でした!とてもよかったです。よく来日するアーティストは「日本のファンは礼儀正しくて最高だ」と言ってくれるんですが、あなたたちはどう思いましたか?

Bjorn Agren(以下B):みんなリズム感がいいよね。たとえばイギリスで手拍子が起こると、どんどん遅くなっていってしまったりするんだけど、日本のファンはそうじゃないし、シンコペーションにも楽々ついてきて凄いと思ったよ。

-新曲からの反応はいかがでしたか?

B:最高に良かったと思うよ!

Carl Dalemo(以下C):うん、いい反応だった。みんなアルバムをちゃんと聞いてきてくれたんだなって感じた。注意深く見ていてくれたしさ。イギリスのお客さんより礼儀正しいよね。 イギリスのファンはライヴ中もずっと喋っていたり、酔っ払っていたりするんだけど(笑)日本のみんなは演奏をちゃんと聴きにきてくれてる感じがするし、ライヴに集中してくれるんだ。 というのも、欧米はライヴの開始時間が日本よりずっと遅いんだ。21:00~22:00からというのも当たり前だし。だからみんなライヴ前に飲んで来たりする場合が多いんだよね。

-ライヴ会場で「MAKE the RULE」エコキャンペーンのブースがあったんですが、ジョニーが深く関わっているようですね。この運動にはあなた達も同意し、関わっているのですか?

B:うん俺たちも支持しているキャンペーンだよ。今環境問題っていうのは最も重要な問題だと思うし、最近でこそメディアで取り上げられていたりして、環境に対する意識が高まってきてるなとは思うんだけど、俺たちは子供の頃から頻繁に環境問題についてニュースを見ていて、とても危機感があったんだ。文化が発展していったことによって、結果的に環境を破壊してきたという歴史を見直す時が来ているんだと思う。ちなみに今年はアメリカの大統領選挙で環境問題が大きく取り上げられていたということが、俺にとっていい意味でショックだったんだ。アメリカが考えを変えるなんて、自分が生きている内は絶対に無理だと思っていたけど、今は確実に変化が起きているよね。とにかく意識を変えていかなければならない時期に来ているんだと思うよ。

-大変興味深いお話ですね。私も署名させていただきましたよ。 さて、前作『Razorlight』がリリースされてから、『Slipway Fires』がリリースされるまでの間、Carlはいち音楽ファンに戻って色んなバンドのライヴを見に行っていたそうですが、どんなバンドのライヴを見ていたのですか?

C:そうそう、JohnnyとAndyは逆にあんまり音楽を聴いていなかったみたいなんだけど、 俺は色んなバンドのライヴを見に行ってたね。

B:俺もアルバムを100枚くらい買って聴いていたよ。

C:Leonard Cohenも素晴らしかったし、同じくらいRANCIDも素晴らしかった。 あとはBAND OF HORSESが良かったな。

B:俺は最近VAMPIRE WEEKENDを見に行ったんだけど、凄く良かったよ。

-Bjornはギター片手に地中海の島を回っていたそうですね。

B:マルタ島に行って曲を書いたりしたよ。家にいるとやらなきゃいけないことが多すぎてなかなかゆっくりギターを弾く時間がないから、たまに僻地に行ってギターをゆっくり弾いたりして、現実と離れた旅をするのが好きなんだ。

-Johnnyも孤島に行って薪を割るような生活をしていたそうですが、彼と久々に会ったときは何か変化を感じましたか?

C:彼にとって良かったと思うよ。落ち着いたと思う。長いツアー生活は大変だから、そういう所から自分を取り戻すのに時間が必要だったと思うし、二ヶ月一人で行って、成長して歌詞を書くことが出来たからね。

B:俺もツアーが終わると、普段の生活に戻るのに時間がかかるんだ。映画に行ったり、家でのんびりしたり、友達に会ったりしてね。そういう充電時間がみんな必要なんだよ。