DISC REVIEW
Japanese
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鎌野 愛
HUMAN
ヴォイス・アートと言えそうな前作から意味のわかる歌が増えた今作。それでいてミニマル・ミュージックや音のインスタレーション的な「霧と砂」や「解憶」もあれば、三島想平(cinema staff/Ba)のポスト・ロック感やGOTO(DALLJUB STEP CLUB/礼賛 etc./Dr)のロック/ジャズ/ファンクを基盤に持つビート、悲鳴のような須原 杏のヴァイオリンが印象的なソリッドな「螺旋の塔」もあり、八ヶ岳で生活する者にしか知り得ない驚異的な自然のサイクルを思わせる歌詞とサウンドスケープを持つ「贄の賛歌」や、自然の美しさを高解像度で捉えた「緑さす」までかなり多彩だ。だがそれはポスト・ロック、マス・ロックやエレクトロ、アンビエントからミニマルまで彼女の表現活動に基づいていて、00年代から現在までを確実に接続する音楽でもある。
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