DISC REVIEW
Japanese
2020年07月号掲載
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Maison book girl
Fiction
代表曲を再レコーディングし新たに生まれ変わった冒頭3曲で、現代音楽とポップスを融合した唯一無二の音楽性を再認識した。一方で、表題曲の「Fiction」は、いい意味で珍しくストレートなスロー・ナンバーに。初夏の雨上がりを想起させるような、しっとりとしながらも温かい情景の広がりが心地よく、前面に出たメンバー個々の歌唱も聴きどころだ。打ち込みの四つ打ちで展開するマッシュアップ曲「river」は、そうであることを感じさせない新曲としての立ち居振る舞いをしている――と、ここまであえて書かなかったが、本作はキャリア5年の集大成となるベスト・アルバム。新作と言われても疑われない充実作に仕上がったことがわかるだろう。プロデューサー サクライケンタの音楽家としての矜持も感じさせる1枚。
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