Japanese
2020年07月号掲載
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6年の旅路がここで終着。開幕の「信号」で新境地を魅せたのは、最後まで今いいものを作ろうとする姿勢の表れ。再録された曲たちは、時に生楽器を入れ、時にアレンジが変わり、何より6年間の活動の中で培った歌唱技術と、少女から大人へと成長していく過程を経た声そのものの変化で、さらなる高みへと至っている。最後は「ribbon」から連なる「untie」の鍵盤が響いたあとに残る心象風景を、ただただ感じてほしい。ラスト・アルバムとして、ベスト盤として、そして新たな作品として、いずれの性質も内包する深度の高い創作物が生まれた。この作品は、彼女たちが青春時代を生きてきた証。そして彼女たちが作り、遺してくれたsora tob sakanaという名の世界だ。(宮﨑 大樹)