Overseas
2020年03月号掲載
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新ヴォーカリスト Jeff Guttを迎え復活を果たし、2018年にはバンドとして2度目のセルフ・タイトル・アルバムをリリースしたSTONE TEMPLE PILOTS。彼らが現体制2作目のオリジナル・アルバムにして、バンド初となる全編アコースティックの作品を作り上げた。アコースティック・ギターをはじめ、フルートやアルト・サックス、マーキソフォンなどの楽器も取り入れられた、ブルージーな枯れた味わいのサウンドは、スペイン語で"喪失"を意味するタイトルも相まって、バンドが辿ってきた歴史と思わず重ね合わせてしまうような哀愁を帯びている。一方で、温もりのあるJeffの歌声からは希望も感じさせる。過去を受け入れながらも、着実に前へ進んでいくというバンドの意志が窺える作品だ。(菅谷 透)
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